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DV撲滅は連帯で

保護を象徴する傘、傘、傘。ジェンダー暴力と闘うやり方はたくさんある cfd-ch.org

女性はDV(家庭内暴力)シェルターに行けばDVから守られるが、そこから出て新しく自立するのは難しいと、DVシェルター運営者は口をそろえて言う。一番の理由は労働市場の状況のようだ。

このコンテンツは 2011/11/25 15:00
ソニア・フェナッツィ, swissinfo.ch

「ヨーロッパでは、16歳から44歳までの女性の死亡原因は暴力が最多だ」。インタビューの冒頭でクレール・マニャン氏は厳しい現実を突きつける。

フリブール州ビール/ビエンヌ(Biel/Bienne)の女性保護施設「ソリダリテ・ファンム(Solidarité Femmes)」の相談所長を務めるマニャン氏のこの言葉から、家庭内暴力の深刻な現状が容易に想像できる。

ソリダリテ・ファンムには女性被害者に助言や援助を行う相談所とDVシェルターが置かれている。1993年の設立以来18年間、マニャン氏は女性に対するDVの残酷さに日々直面している。

DVシェルターを訪れる女性に典型的なタイプはない。ここに相談や保護を求めてやってくる女性の年齢や社会的立場、国籍はさまざまだ。しかし、収入の無い女性がほとんどだ」と、マニャン氏は強調する。

この施設に保護を求めて扉をたたいた女性や子供の数は数知れない。DVシェルターにはベッドが12台あるが、大抵満杯だ。「そのため、申請があっても却下しなければならないことが多い。だからといって保護できない女性をそのまま放り出したりはしない。常に、別の保護施設に空きがないか探している」

相談所では助言や保護が行われている。適切な解決策を見つけるため、どの人の状況も細かく検証される。配偶者やパートナーに居場所が見つかってしまう恐れがある場合、ほかの州にある女性保護施設に打診する。 

危険のない安全な場所

「DVシェルターが危険な場所であってはならない。私たちはまず一番に安全確保に努めなければならない」とマニャン氏は主張する。そのため、施設のスタッフ全員にDVシェルターの住所の守秘義務が課されている。また、法律に関する助言や心理的、社会的サポートも行われている。

子どもの面倒は男性の専門スタッフ1人が見る。午後にする遊びを考えるのもこの男性スタッフだ。「こうすれば子どもたちは男性に対してポジティブなイメージを持つことができる」

DVシェルターでは女性が日常生活をスムーズに送れるように、「自分で物事を決めたり、子どもや自分自身に責任を持つこと」を支援している。そのため、どの女性も輪番で買い物や料理、家事を担当することになっている。ここでもマニャン氏は次のことを強調する。「グループ内で子どもやほかの女性に暴力を振るうことは全く許されない」

DVシェルターでは保護する女性に対し、最長滞在期間を設けていない。「助けが必要な限り女性はここに残ることができる。だが私たちは基本的に、パートナーとの緊張関係が緩和したら自分の住居に移ることを勧めている」

もちろん、女性はDVシェルターを出ても引き続き保護を受けることができる。

困難な自立

しかし、DVシェルターを離れた後、すぐに自立するのはたやすいことではない。「私たちは女性を保護するだけでなく、彼女たちに新しい自主性を確立してもらいたいと思っている。保護はできるようになったが、自主性に関しては経済の低迷で問題が山積している」とマニャン氏は明かす。つまり、女性たちは職探しに苦労しているのだ。

低賃金のアルバイトで何とかしのいでいる女性も少なくない。「最低賃金が法律で定められていれば、その職で生活できる。だが、時給13フラン(約1090円)ではとても無理。これでは、生活保護に頼る女性が後を絶たないのも当たり前だ」

大きな問題として立ちはだかるのは、悪化するばかりの経済環境だ。「貧困は暴力につながるリスク要因の一つ。暴力が増加する危険性がある」とマニャン氏は危惧する。

DVの女性被害者がそれぞれの加害者の束縛から逃れられるよう、DVシェルターでは、大きな努力が続けられている。

創設後の18年間で、相談所はほかの機関とともにさまざまなプログラムを軌道に乗せた。マニャン氏は語る。「私たちは常に開放的な政策を心掛けてきた。数多くの女性が新しい扉を、そしてそれとともに新しい展望を開くことができるように」

国際デー

女性に対する暴力撤廃の国際デーは1999年に定められた。毎年11月25日に当たる。

国際連合(UN)が公式に制定したこの国際デーは、1960年に起こった3姉妹が誘拐、暴行、拷問、そして殺害された事件がきっかけとなった。

ドミニカ共和国のミラバル3姉妹は、当時の独裁者ラファエル・トルヒジョの軍によって誘拐された。軍は3人を車に乗せ、その車ごと崖から突き落として、この殺人を事故死に見せかようとした。

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ジェンダー暴力と闘う16日間

「ジェンダー暴力と闘う16日間」キャンペーンは1991年、女性のグローバル・リーダーシップ・センター(CWGL)が始めた。

11月25日の女性に対する暴力撤廃の国際デーから、12月10日の世界人権デーまでの16日間を指す。

スイスでは2008年、フェミニストの平和組織「cfd」が初めてジェンダー暴力と闘う16日間キャンペーンを行った。

以来、毎年約50を数える女性団体、男性団体、平和団体、労働組合、相談所、教会などが多彩なプログラムでこのキャンペーンに参加している。

キャンペーンの目的は、女性に対する暴力への関心を高めること、目に見えにくい女性差別を取り上げること、相談窓口の存在を広めること、暴力を使わない方法を明示すること。

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