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SWIの変更点:コメント欄を議論の場へ

swissinfo.ch(以下SWI)のコメント機能が変わります。単なる「足跡機能」から「議論のきっかけ」の場を目指します。

これまでの流れはこうでした。私たちが記事を公開し、読者の皆さんがコメントを書く。私たちはコメントをフィルタリングし、弊社のガイドラインに基づいて掲載を承認・拒否します。

多くの読者、また私たち自身も、コメントの中に個人を傷つけるようなもの、敵対的・差別的なものがあることに気づきました。これは、そのような仕組みを作った私たちの責任です。だからこそ今、読者の皆さんと議論する方法を変えたいのです。

私たちは今後、単なる匿名のコメント検閲機能としてではなく、皆さんと建設的な議論を行い、関連テーマを一緒に分類し掘り下げていきたいと思っています。読者の皆さんのために、また皆さんと一緒に、この世界をより深く理解していきたいのです。

いくつかターゲットを絞った変更を加え、読者の皆さんに持続可能なディベートの場を提供します。あなたの意見がしっかりと届き、あるいはあなた自身が専門知識や経験を提供したり、私たちと同様、多くのことを学んだりできる場所にしたいのです。

質問コーナーは水色

サイト上に、新しく水色のボックスが登場しました。SWIのジャーナリストが長年の専門知識をもとに、皆さんと議論したいと考えている質問を投げかけます。

そこで皆さんから寄せられた経験や専門知識を、SWIの発信内容にもっと活用していきたいと考えています。そうすることで、読者にさらなるサービスを提供できればと願っています。皆さんのおかげで、世界の出来事に関するより豊かな情報をともに発信できることに感謝します。

SWIで記事やコンテンツの調査・執筆・撮影・編集・制作をしている私たちは、匿名のシフトワーカーではありません。記事を通じてスイスを少しでも良くしたい、もっとスイスを身近に感じてもらいたいと思っている生身の人間です。

何が新しくなる?

私たちはこれまで、数ある情報ポータルサイトのコメント機能を研究し、開発元に話を聞き、SWIでの議論がどうすれば客観的、目標志向型で建設的なものにできるか最善の道を探しました。1つのアプローチとしてたどり着いたのが、議論のレイヤーを限定するという方法でした。これにより、コメントへ直接返答する機能を維持しながら、議論は提示されたテーマに留まるーということが可能になります。

「いいね!」ボタンも導入しました。これにより、コメントへの賛同を表明できます。ワンクリックで最も人気のある投稿も見つけることができます。もちろん「いいね」をする必要はありません。コンテンツに不快なものや不正確な点があれば、私たちに直接報告できます。

投稿の際のユーザー登録制も再開しました。この変更により、親会社であるスイス公共放送協会(SRG)のガイドラインに沿った内容へと戻りました。この変更により、投稿者と直接コンタクトが取りやすくなり、あなたも自分の議論の進捗状況を追いかけることができます。

より積極的に関わる

私たちはこれまで、個々のテーマについて、どうしたら読者の皆さんとより緊密に、より深く関われるようになるか熟考を重ねてきました。これらの変更によってどう変わるのか楽しみです。私たちは積極的に議論に参加するよう努めます。読者の皆さんも私たちと同じくらい、対話を楽しみに感じてもらえたら幸いです。意見や質問は文末のメールアドレスにご連絡ください。投稿いただいた内容にはベストな方法で対応します。

最後に、在外スイス人の方、また毎日のスイスの話題に興味がある方は、ぜひSWI plusアプリ(独語・仏語)で行われているディベートものぞいてみてください。私たちや他のユーザーに質問できる機能もあります。この機能は近日中に他の言語、ウェブサイト上でも利用できるようになります。

ご意見や質問は、community-feedback@swissinfo.chまで。日本語の場合は、Japanese@swissinfo.chへどうぞ。

(独語からの翻訳・大野瑠衣子)

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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