The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

まるで曲芸師 ダムの絶壁を歩くアイベックスたち

アイベックス
ヴァレー州サランフェダムの壁をつたい歩くアイベックス。2025年5月16日撮影 Keystone-SDA

スイス南部ヴァレー州エヴィオナにあるダムでは今月中旬、約60頭のアイベックスが高さ50メートルの絶壁を伝い歩く姿が観察された。

おすすめの記事

築75年になるサランフェ・ダムの壁は勾配75度(約370%)。ほぼ絶壁だが、果敢に伝い歩くアイベックスはまるで重力に逆らう曲芸師のようだ。

秘密はアイベックスの蹄にある。サランフェの宿屋の管理人ファビエンヌ・マルクレーさんは、フランス語圏スイス通信社Keystone-ATSに「2本に分かれたつま先の間に皮膜はなく、それぞれ独立して動く。かかとの下には吸盤のような働きをする膜があるのです」と説明した。

マークレーさんは30年以上、絶壁を登るアイベックスたちを観察してきた。「決して見飽きることのないショーです」

壁登りを観察できるのは5~6月か観光シーズンの終わりだという。「こうした姿を見るには早起きしなければいけません。慎重に行動すること、そして運も必要です。ハイカーに驚いたアイベックスが逃げてしまう可能性があるから」

アイベックスがダムに出没するのは偶然ではない。マークレーさんは「特に冬場、アイベックスは食物に含まれない天然塩を探し求めます。サランフェダムには天然塩を含む硝石がにじみ出ているので、アイベックスはそれを舐め、夏に向けて健康を回復するのです」と話した。

英語からのDeepL翻訳:ムートゥ朋子

SWI swissinfo.ch日本語編集部では和訳の一部にDeepLやGoogle 翻訳などの自動翻訳ツールを使用しています。自動翻訳された記事(記事末に明記)は、日本語編集部が誤訳の有無を確認し、より分かりやすい文章に校正しています。原文は社内の編集者・校正者の確認を受けています。

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

セメンヤ

おすすめの記事

欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」

このコンテンツが公開されたのは、 欧州人権裁判所(ECHR)大法廷は10日、スイスが女子陸上五輪金メダリストのキャスター・セメンヤさん(南アフリカ)の権利を侵害したとする2023年の判決を支持した。

もっと読む 欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」
スイス公共放送協会

おすすめの記事

スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。

もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
財布

おすすめの記事

スイスでは現金のチップが主流

このコンテンツが公開されたのは、 スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。

もっと読む スイスでは現金のチップが主流
プラタナス

おすすめの記事

プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。

もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
ひまわり畑

おすすめの記事

見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦鉄道(SBB)は17 日、目に見えない障がいを持つ乗客を対象としたヘルプマークの配布を試験的に開始した。外見からは分からなくても支援・配慮を必要としている人への理解を深めることを目的としている。

もっと読む 見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部