
米裁判所、AT1債損失でスイスに責任なしと判断

米国の裁判所は、UBSによるクレディ・スイス買収に関連して発生した、いわゆるAT1債に関する債権者の損失について、スイスに責任はないと判断した。

おすすめの記事
「スイスのメディアが報じた日本のニュース」ニュースレター登録
この件はニューヨークの連邦地方裁判所が決定したもので、スイス連邦財務省が1日、発表した。ニューヨークの連邦地方裁判所は、国家(主権)免除の原則によりスイス連邦は本件に関して同裁判所の管轄下にはないと結論づけた。国家免除とは、国家の行為や財産は外国の裁判所で被告として裁かれることはない、という国際法上の原則を指す。
この民事訴訟では、国際的な投資家グループが3億7000万ドル(約560億円)の賠償を求めていた。
UBSのクレディ・スイス買収の過程で、スイス金融市場監督機構(FINMA)は2023年3月、約160億フラン相当(約2兆2000億円)のAT1(その他Tier1資本)債券を無価値化すると発表。これに対し債券保有者から不満の声が上がった。

おすすめの記事
スイス金融規制当局、AT1債の無価値化「問題はない」
投資家らは、この判決に対して30日以内であれば控訴できる。
英語からのDeepL翻訳:宇田薫
SWI swissinfo.ch日本語編集部では和訳の一部にDeepLやGoogle 翻訳などの自動翻訳ツールを使用しています。自動翻訳された記事(記事末に明記)は、日本語編集部が誤訳の有無を確認し、より分かりやすい文章に校正しています。原文は社内の編集者・校正者の確認を受けています。
ニュース

JTI基準に準拠
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。