VIII 秩父宮殿下の思い出 -2-

アイガー、グローセシャイデック側 swissinfo.ch

一行の顔ぶれ

このコンテンツは 2007/01/23 23:59

殿下のご登山の段取りは、まずベルナーオーバーランドに、次にヴァリスという順に決めた。そのため殿下はロンドンからグリンデルヴァルトに来られた。宿はベヤーというのが土地で一番大きく近代的なホテルであったが、それだけに華やかで派手な雰囲気のものであった。ウェストン師と相談の結果これを避けて、地味で静かなホテル・アルペンルーエを一行の宿とした。七月下句には松方、渡辺両君も到着し、グリンデルヴァルトから程遠くないウェンゲンにはウェストン師もこのために来ておられた。また松本重治君はパリから、細川氏一行もパリから来られ、浦松佐美太郎君もロンドンから、また藤木九三君は朝日新聞社の特派員として遠く日本から見えた。アルプスの山村に、これ程の日本人が登山のために集ったことは初めてであった。
山案内人たちは、先年私と登山をした仲間を選んだ。それは互いに気心を知っており、また当時スイス切っての名案内人たちでもあった。すなわちグリンデルヴァルトからは、ブラヴァンド、フリッツ・ストイリ、エミール・ストイリ、アマターそれに助手としてルビー、それからグスタートのフーレル、サンクトニコラウスのクヌーベルの諸君であった。

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