政治資金の透明性は向上した
Keystone-SDA
スイス連邦監査院(SFAO)が30日、2023年の政治資金報告書を発表した。収入が最も多かったのは左派・社会民主党(SP/PS)で903万フラン(約16億円)。2位以下を大きく突き放した。
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報告書によると、2位は保守右派・国民党(SVP/UDC)で594万フランだった。3位は中道右派・急進民主党(FDP/PLR)で425万フランだった。中道・中央党(Die Mitte/Le Centre)は308万フランで主要4政党では最も低かった。左派・緑の党(GPS/Les Verts)は259万フラン、自由緑の党(GPL/PVL)は138万フランと、それぞれ100万フランの大台を超えた。
収入には献金のほか、イベント収入、党費なども含む。12政党が報告した収入総額は2900万フランだった。
報告書は全体として透明性は向上しているが、資金の明確化におけるデューデリジェンスは強化されるべきだとした。
スイスでは政治資金の透明性に関する規定が2023年秋の連邦議会選挙で初めて適用された。
議会に代表される政党は、1万5000フランを超える献金についてはSFAOに報告が義務付けられている。
英語からの翻訳・宇田薫
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