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スイスの旅行業界、冬商戦に向けてダッシュ!

スイスの旅行業界は総収入の半分を冬の4カ月で稼ぐ.

(swiss-image)

スイス全土の旅行業界を統括する「スイス・ツーリズム」によると、今年初めに続いてこの冬も収入の増加が見込めそうだ。

2006年の1月には前年同期比5%増だったが、2006年も押し迫った11、12月もさらに同3%増となりそうだ。

背景には、スイス国内および世界的な景気回復がある。これまで固かった財布の紐も緩くなってきたというわけだ。

やっと回復基調

 「過去8年間、世界経済は停滞に苦しんできました。旅行に行くとしても比較的、安い場所に行っていたわけです」と語るのはスイス・ツーリズムのユルク・シュミットさんだ。

 「けれどもやっと最近、値段は張っても質の高いサービスや施設が楽しめる旅行先の人気が、また出てきました。お金がかかっても時間を節約できる旅行に人気が集まっています」

 スイスはやはりまだまだ「安い旅行先」ではない。しかし、景気が悪かったこの10数年で、スイス旅行業界にも大きな変化が見られた。

割安感

 「価格については、全国的に大きな変化はありません。けれども質の点でいえば、この10数年で各国と比べて、かなり競争力がつきました」とシュミットさんは胸を張る。

 「1つの渓谷にある沢山のリゾートは、今やタイアップして、より高い質のサービスをお客様にお届けすることができるようになりました。このような動きによって、『スイスの旅行はお金がかかる』というイメージを良い意味に変えることができたようです」

 また、スイスフランがユーロに対して安くなっていることも、欧州からの観光客増加に役立っている。

 「ユーロの導入はイタリアやオーストリアでは物価の上昇につながりました。スイスフランはユーロに対して安定していますので、物価高になった国の人にとっては、スイスは割安感が出ます。これはスイスの旅行業界にとって、非常に良い効果をもたらしました」と語るのは「BAKバーゼル・エコノミックス」のリヒャルト・ケンプさんだ。

数字で見る景気の良い話

 連邦経済省経済管轄局 ( SECO ) が発表した経済統計によると、1月から8月にかけて外国からの短期滞在者の宿泊数は前年同期比6.2%増の1430万泊になった。

 ドイツからの観光客が最も多くて420万泊、次に�Aアメリカ ( 120万泊 )、�Bイギリス ( 160万泊 )。

 中国やロシアなど新興経済国からの観光客の宿泊数増加も著しい。中国は同18.5%増、ロシアは同16.9%増を記録した。

 外国人だけではない。国内でバカンスを楽しむスイス人も増えた。2005年には1060万泊だったのが4%増えて1484万泊となった。

これからが本番

 観光客が目指すのは、アルプスの山だけではない。バーゼルは前年同期比16.7%増、ジュネーブは13.3%増、チューリヒは7.6%増となった。

 しかし、スイスで最も人気のある観光地といえばやはり山岳地帯だ。グラウビュンデン( 宿泊数は440万泊 )とヴァレー州 ( 同330万泊 ) は観光客の人気を二分する。しかし伸び率でいえば、中央スイス ( 8.3%増 )と、アイガーやユングフラウなどで有名なベルナー・オーバーラント ( 6.2 %増 ) の躍進が目立った。

 しかし、クリスマスを控え、旅行戦線はこれからが本番。スイス・ツーリズムは今後数カ月間で1830万フラン( 約17億円 ) の広告費用をかけて、スイス国内はもとより、欧州、ロシア、北米にターゲットを定めて観光客を呼び込む計画だ。

 SECOによると、来年の夏は世界経済も少し落ち着きを取り戻し、スイス旅行業界も1%ほどの増加にとどまるのではないかと見られている。このため2006-2007年全体では1.1%増の宿泊数と推定される。

swissinfo、外電 遊佐弘美 ( ゆさ ひろみ ) 意訳

Seco

The Swiss State Secretariat for Economic Affairs (Seco) is the government's competence centre for all core issues relating to economic policy. Its ...

キーワード

2005年のスイスホテル業界の総収入は230億フラン ( 約2兆1800億円 )。
冬期は4カ月であるにも関わらず、総収入の半分を生み出す。
冬期に最も収入を生み出す地域はヴァレー州ツェルマットで、総宿泊数は68万7679泊 ( 2002-2003年統計 )。

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スイス旅行業界

スイスは世界でも最も伝統的な観光地の1つである。しかし最近はアジアや湾岸諸国へ旅行する人々が増えたため、スイス旅行業界の伸びは停滞していた。

外国人観光客からの収入が、スイスの旅行業界における総収入の半分を担う。

スイスの山岳地域にとっては、冬が稼ぎ時だ。一方、チューリヒやジュネーブ、バーゼルなどの都市では、1年を通じて短期滞在の観光客が多い。

スイスのホテルビジネス学校は今でも国際的にトップの評価を誇っているが、ホテル業界全体としては数が減っている。

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