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ジュネーブ地裁、ボロディン前露高官を資金洗浄で起訴

クレムリン改築工事に伴う収賄と資金洗浄(マネーロンダリング)の疑いでスイスに国際指名手配され米国で身柄を拘束されていたパヴェル・ボロディン前露大統領府総務局長は、7日スイスに送還されジュネーブ州裁判所にマネーロンダリングで起訴された。

ボロディン前局長(現ロシア・ベラルーシ連邦事務局長)は7日午前スイス航空のニューヨーク・ジュネーブ定期便でジュネーブに送還され、空港からChamp Dollon刑務所に移送され数時間過ごした後ジュネーブ司法当局に連行され、事件を担当するダニエル・デヴォー判事にマネーロンダリングで起訴された。ボロディン弁護団のドミニク・ポンセ弁護士は、ボロディン前局長は起訴事実を全て否認していると次のように記者団に語った。「我々は起訴事実を全て否認する。また、我々はスイス当局にはこの事件を審理する権限は全くないと考えている。」。また、弁護団は来週火曜日か木曜日に保釈を要求すると語った。

米当局はボロディン前総務局長は、クレムリンの改築工事落札を見返りにスイスの建設会社マベテックス、メルカタの2社からキックバックを受け、その金をスイスで洗浄したと訴えられている。米当局は1月、ブッシュ大統領の就任式に出席するため訪米したボロディン前局長をスイスの国際手配によりニューヨークの空港で身柄を拘束した。ボロディン前局長は先週、スイスの国際指名手配の取り下げ要請を却下、汚職疑惑を晴らすためジュネーブで法廷に立つことに同意したとしている。

ボロディン前局長のスイス送還に対しロシア外務省は、スイス当局に対し公正な裁判を要請する声明を発した。ボロディン前局長本人はロシア報道機関の取材に対し、「自分は米国で無罪を証明したかった。が、全てがここスイスで司法の領域というよりもむしろ政治の領域で処理されていることを認識し、スイスに来る決心をした。ロシアでは何年間も多くの監査機関が私を取り調べたが、何も出てこなかった。私は何も悪いことはしていない。」と述べた。

この事件を担当するジュネーブ州のベルナルド・ベルトッサ検事は、ボロディン前局長と側近は、総額約5億ドルのクレムリン改築工事落札のキックバックとしてティチーノ州の建設会社マベテックス、メルカタから約3、000万ドルを受け取り洗浄したと訴えており、迅速な裁判を望むと語った。

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