ナイジェリア公金横領幇助の実業家に判決
ジュネーブ司法当局は、サニ・アバチャ元ナイジェリア大統領の公金横領およびスイス銀行口座への不正蓄財を幇助した実業家に、罰金100万スイスフランの判決を言い渡した。
ジュネーブ司法当局は、サニ・アバチャ元ナイジェリア大統領の公金横領およびスイス銀行口座への不正蓄財を幇助した実業家に、罰金100万スイスフランの判決を言い渡した。
このナイジェリア人実業家は、1億8、000万スイスフランをスイスの口座に送金した事を認めている。預金は、すでにナイジェリア現政府に返還されている。この実業家が警察に大変協力的だったため禁固刑は免除されたと、スイス当局は発表した。
また連邦警察は、ジュネーブとチューリッヒの3行にある口座の預金を、横領されたナイジェリア政府資金のマネーロンダリング調査の目的で凍結したと発表した。連邦警察報道官は、「預金凍結はナイジェリア政府の司法協力要請に基づくもの」と発表したが、金額は明らかにしなかった。およそ10億スイスフランのナイジェリア金が、スイスで凍結されていると思われる。
アバチャ一味がスイスに送金した最高額は、クレディ・スイスで発見された3億8、200万スイスフランだ。現ナイジェリア大統領によると、アバチャが横領した公金は総額30億ドル以上だと言う。
ナイジェリア政府からの依頼でこの件を担当するイヴ・クライン弁護士は、スイスにはまだ発見されていないナイジェリア・マネーがあると言う。「我々は、アバチャ一族がスイス・ライフインシュランス・ポリシーに投資した数千万スイスフランを発見したばかりだ。」そして、一部のスイス銀行家の「軽率でどん欲な儲け振り」を非難している。

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