
内陸国スイス、海運世界一に

内陸国スイスが世界海運王者の座をドイツから奪った。コンテナ大手MSCが存在感を高めている。

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スイスが、世界最大のコンテナ船保有国に躍り出た。ドイツ船主協会(VDR)のガビー・ボーンハイム会長がハンブルグで、これまで世界最大のコンテナ船保有国だったドイツは3位に転落したと明かした。2位は中国。
スイスが世界一に躍り出たのには、世界最大の海運会社MSC(Mediterranean Shipping Company、本社・ジュネーブ)の存在が大きい。2023年にハンブルク港を運営するHHLA外部リンクを買収し、最近もドイツのコンテナ船を購入して知名度を高めた。ボーンハイム氏は「(MSCの購入した船が)大量の貨物を引き継いだ」と語った。
コンテナ船の容積を表す総トン数(GT)単位でみると、ドイツは2900万GTから3020万GTに増加したが、スイスの3470万GT、中国の3100万GTを下回った。
VDRのマルティン・クレーガー常務によると、中国の成長は多くの小型コンテナ船が航行するアジア域内輸送が貢献した。
英語からの翻訳:ムートゥ朋子
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