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新年に幸運を呼びこもう!~煙突掃除人付き4つ葉のクローバー~

煙突掃除人は、右手にハシゴ、左手に幸運のシンボルのキノコを持っている。常に4つ葉のオキザリスは、シロツメクサと違い葉元が黒くなっているのが特徴だ

(swissinfo.ch)

チューリッヒは雪のない穏やかな年明けとなったが、湿度が高いせいで体感温度が低く肌寒い日が続いている。新年が明け早2週間がすぎたが、毎年この時期に大いに興ざめするのは、いまだにサンタクロースが玄関先に飾られている家を見た時である。単に片付けそびれているのか、それとも長々とクリスマスの雰囲気に浸っていたいのか定かではないが、旬にこだわる日本人の“はしくれ”として、1月半ばのサンタクロースにはゲンナリする。「春はあけぼの・・・」と四季折々の趣ある情景を綴った清少納言が、1月のサンタを見たらきっと「いと、わろし。」と嘆くに違いない。ちなみに、クリスマスデコレーションは、1月6日(三賢者の日。東方から3人の王様がキリストの誕生を祝うために訪問した日。)頃に取り払われるのが通常である。

 クリスマスデコレーションに比べるとかなり地味ではあるが、新年用の幸運を呼ぶデコレーションもちゃんと存在している。例えば、テントウ虫やコインの付いた豚の置物、白い斑点のある赤いキノコ等だ。だが今回は日本ではあまり見かけない「煙突掃除人付き4つ葉のクローバー」の鉢植えをご紹介しよう。一体、どうして煙突掃除人がラッキーシンボルになったのだろうか。

(swissinfo.ch)

 20世紀半ば頃までヨーロッパでは料理や暖房のために暖炉が使われていた。時折、煙突の中に鳥や蜂が巣を作り、それが原因で煙突が詰まって煙が逆流し、一酸化炭素中毒死する事故が起こったそうだ。また、煙突にたまったススが発火して火災になることもあったため、それらの災難を防ぐために1月に煙突掃除が行われた。このことから煙突掃除人は、“災害を防ぎ新年を無事に迎えるラッキーアイテム”になったようだ。危険が伴う作業にもかかわらず、当時は煙突掃除に都合がいい体の小さい子供が多数働いていたという。

 また、4つ葉のクローバーは幸運を招くアイテムとして世界中で有名だが、それについては様々な言い伝えがある。中でも面白いのは、ナポレオンが戦場で馬上から4つ葉のクローバーを見つけ、これを取ろうと身をかがめた瞬間に敵の銃弾がそれて命が救われたというもの。4つ葉のクローバーは、通常3つ葉のクローバーが何らかの理由で突然変異したものだが、自然界での発生率は0.001%にすぎないそうだから、確かに希少価値は大。4つ葉を探した経験は誰にでもあるのではないだろうか。私も子供の頃、友達と近くの公園に行って何日間も4つ葉を探したことがある。やっと一本見つけた時の喜びは今でも忘れられない。

(swissinfo.ch)

 そもそもクローバーがなぜ縁起がいいのか、その歴史をたどってみた。アイルランドでは3つ葉のクローバーは“シャムロック”と呼ばれ、古代から薬草、あるいは悪霊を追い払うお守りとして神聖視されていた。またキリスト教の布教活動の際に、3つ葉がキリスト教の三位一体(神、子、聖霊)を象徴するものとして利用されたことや、4つ葉は特に十字架を連想させることから、お守りとして各地に広まっていったようだ。

 アイルランドには毎年3月17日(聖パトリックの日)にシャムロックを胸や帽子にさしたり、緑色の衣類をまとったりするパレードがある。最近は文化交流の一環として世界各地でパレードが行われ、東京の表参道でも毎年大きなパレード(youtubeリンク参照)がある。この時期は、期間限定で緑色のビールやシェイクが登場したりするそうである。ちなみにシャムロックはアイルランドの国花にもなっている。

 そんな縁起のいいクローバーなのだが、実はスイスのスーパーでグリュックスクレー(Gluecksklee)と呼ばれて売られているのは“偽物”の4つ葉だそうである。というのは、このクローバーは正式名をオキザリスといって、常に葉は4つ葉だからだ。だが、本物であろうとなかろうと、スイスでは4つ葉パワーの人気は依然として不滅のようである。

森竹コットナウ由佳

プロフィール:森竹コットナウ由佳

2004年9月よりチューリッヒ州に在住。静岡市出身の元高校英語教師。スイス人の夫と黒猫と共にエグリザウで暮らしている。チューリッヒの言語学校で日本語教師として働くかたわら、自宅を本拠に日本語学校(JPU Zürich) を運営し個人指導にあたる。趣味は旅行、ガーデニング、温泉、フィットネス。好物は赤ワインと柿の種せんべいで、スイスに来てからは家庭菜園で野菜作りに精をだしている。長所は明朗快活で前向きな点。短所はうっかりものでミスが多いこと。現在の夢は北欧をキャンピングカーで周遊することである。

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