歴史的報道写真が伝える、20世紀スイスの記憶
アールガウ州には、スイス民間メディア大手のリンギエ(Ringier)社から寄付された1930年代から90年代までのアナログ写真資料700万枚が保管されている。報道写真家ジークフリート・クーンさんが、これらの写真にまつわるエピソードを語ってくれた。
リンギエは1959年、写真エージェンシーのATP社の買収をきっかけに、写真を多用するスイス初の大衆紙ブリックを発行したことで知られる。90年代以降は、デジタル写真がアナログ(あるいは銀塩)写真に取って代わった。
リンギエは09年、700万枚以上の写真を集めたスイス最大の報道資料アーカイブをアールガウ州資料館に寄付。同館プロジェクトリーダーのノラ・マティスさんは、目録の作成には何十年もかかるだろうと話す。同州議会は2013年秋、今後3年間で180万フラン(約2億円)の追加予算を承認。マティスさんはこの間、この宝物の存在を一般の人々に知ってもらい、資金面でのパートナーを探す予定だ。
スイスインフォは、州都アーラウの「リンギエ社アーカイブ」と、報道写真家ジークフリート・クーンさんの元を訪ねた。クーンさんは1931年ベルン生まれ。1959年より、30年以上にわたってリンギエの写真部門で働いた。充実したキャリアの中で経験した四つのエピソードについて話してもらった。
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