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ETH教授、スイス大地震の可能性を警告

近い将来、スイスにM6クラスの地震の可能性があり、何千人もの犠牲者が出る怖れがあると、連邦工科大学チューリッヒ(ETH)建設工学のバウマン教授(写真)は警告を発している。

近い将来、スイスにM6クラスの地震の可能性があり、何千人もの犠牲者が出る怖れがあると、連邦工科大学チューリッヒ(ETH)建設工学のバウマン教授(写真)は警告を発している。

バウマン教授は、スイスでは1356年のバーゼル地震(M6.5)と同程度の地震は、100年に1度ある可能性が高いという。そして、95%のスイスの建物は、大地震には耐えられないと警告する。基礎の弱さによる建物崩壊で、何千人もの犠牲者が出、損失額は1、000億スイスフラン(560億ドル)にのぼると予測される。1989年の新建築法導入以後に建てられたものは、耐震性があるとされているが、この法律自体あまり守られていないという。

バウマン教授は、スイスで予測される地震被害は、洪水、雪崩など他の自然災害によるものより桁違いに大きいとう。政府の地震対策予算は、年10万スイスフランに過ぎない。これは、他の自然被害対策予算6億スイスフランに比較して、論外の少なさだと、国の認識の甘さを批判した。

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