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若い外国人の違法行為を政治家が悪用

「暴力に訴えることだけが問題の解決ではないこと」を青少年に教える義務が社会にはある

(Keystone)

若者、特に外国人の若者の違法行為が増え、それを政治家が選挙に悪用していると児童、青年精神療法専門のアラン・グッケンビュール教授は批判する。

青少年による学童に対しての性的暴力事件が昨年3件起き、問題に火をつけた。

 統計によると、若者の違法行為は確実に増えており、しかも外国人の若者によるものが多くなっている。それに対し、右派の国民党 (SVP /UDC ) に支持された雑誌シュヴァイツァーツアイト ( Schweizerzeit ) は3万1000人の署名を集め、2月19日この問題について政府に訴えを提出。その内容は青少年の投獄刑をもっと厳しくしたり、海外追放を簡単にする提案などを含んでいる。こうした動きに、チューリヒ大学の児童、青年精神療法専門のアラン・グッケンビュール教授は、今年の連邦議員の総選挙を前に政治家が問題を悪用していると批判した。

swissinfo : 政治家は青少年犯罪の問題を今年の選挙運動に使っていると思われますか?

グッケンビュール : 私が心配しているのは、青少年の違法行為、犯罪の問題が政治討論用にと悪用されていることです。

不適当な対策や政策も立てられようとしています。それは、例えば「青少年と大人との亀裂」といった別の問題を起こしかねません。

swissinfo : しかし、犯罪統計によると、青少年の違法行為は増えています。この事実をどう受けとめられますか?

グッケンビュール : 統計数字をきちんと読み取る必要があります。警察は違法の数を上げているのであって、犯罪の数ではありません。

また、多くのメディアがこの問題を取り上げ、関心を持つ人が増えているということもあります。

私の職業的観点からすると、青少年の犯罪数が本当に増えているかどうかはわかりませんが「新しいタイプの暴力」が現れていることは確かです。

swissinfo : 「新しいタイプの暴力」の裏に隠れているのは何ですか?

グッケンビュール : 青少年期に、若者は他者や社会を驚かそうとして自分を「でっちあげる」アピール行為をしばしば行います。

今日、若者の中で社会に受け入れられていない者、職業や勉強に展望を持っていない者などが、自分をアピールするために暴力に走るのです。

swissinfo : 暴力に走るのは外国人の若者が多いといわれますが、どう思われますか?

グッケンビュール : 確かに外国人の若者が問題を起こし、その数は増えています。しかし国にとって危機になるようなものではありません。さらに、スイスにうまく溶け込めない、または出身国の状況がひどいものだったりと、なぜ彼らが暴力に走るのか十分理解が可能です。

swissinfo : 道徳規範の違う外国人の若者の振る舞いにショックを受け、そのせいで彼らの犯罪数を誇張していませんか?

グッケンビュール : 幾人かの若者は、侮辱されたら暴力でやりかえすことがあたりまえとされている国の出身だったりします。だから暴力に走るのです。

しかしスイスもつい100〜200年前までは同じでした。今は自制の社会になりましたが。問題は、何か起こった時、こうした若者がスイス人とは違う対応の仕方をするということです。

swissinfo : 今後スイス社会はこうした若者にどう対処していけばいいのでしょうか?

グッケンビュール : お互い批判し合いながらも、問題を解決していくこと、それは我々が大切にしている「価値」ですが、それを彼らに伝えていく必要があります。

若者は分かってない。異性に対してどう対応したらいいのかなどまったく分かっていないのです。従って、どういう「価値」を自分のものにしていくのかを学ぶことが課題です。

しかし、問題は彼らときちんと向き合う大人が不足していることです。彼らは孤立しているのです。

聞き手 swissinfo、マチュー・アレン 里信邦子 ( さとのぶ くにこ ) 意訳

補足情報

スイス連邦統計局 ( BFS/OFS ) によると、2005年には1万4160人の青少年 ( 男子1万1189人、女子2917人 ) が軽犯罪、違法行為の罪に問われた。1999年には2000人を少し上回る人数であった。

そのうち62.7%がスイス人。種別では、交通違反、他人に暴力を加えるといった違法行為が増え、麻薬に関係したものは少なくなっている

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