可処分所得は約119万円 2023年スイス統計
スイス連邦統計局は(FSO)17日、2023年の1世帯平均の可処分所得はひと月7186フラン(当時レートで約119万円)だったと発表した。前年比でほぼ横ばいだった。
だが、約61%の世帯が可処分所得の月平均を下回った。
消費支出は総収入の48.8%(月平均5049フラン)を占めた。もっとも大きな支出は住居費と光熱費で、総収入の14%にのぼった。
住居費と光熱費は2022年以降大幅に増加し、1374フランから1449フランに増えた。
全ての支出後に残る額(貯蓄可能な額)は1736フランで、総収入の16.8%だった。
だがすべての世帯に貯蓄の余裕があるわけではない。統計局によると、最低収入層(総収入が4839フラン以下)では支出が収入を上回る場合が多い。この層の60%は年金暮らしで、貯蓄を取り崩して支出を賄っている。
義務的支出
2023年の義務的支出は3154フランで、総収入の30.5%を占めた。最大は税金で、総収入の12%にのぼった。その他の義務的支出には、社会保険料(総収入の10.3%)、健康保険料(6.7%)、養育費など他の世帯への送金(1.5%)が含まれる。
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世帯収入の種類別で見ると、2023年では稼働所得は73.6%で、次いで公的年金・各種社会保障給付金が20.8%を占めた。資産所得は多くの世帯でわずかな割合(総収入の4.5%)にとどまった。
FSOによると、世帯の可処分所得とは、家計の総収入のうち、税金や社会保険料などの支払いを差し引いた、いわゆる「手取り」の金額を指す。
英語からのDeepL翻訳:大野瑠衣子
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