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関税協議「スイス最前列に」、米財務長官

米中協議を終え、記者会見に臨むグリア氏(左)とベッセント氏
米中両政府は12日、スイスのジュネーブで記者会見を開き、互いに課した追加関税を115%引き下げることで合意したと発表した Keystone-SDA

スイス・ジュネーブで10、11両日行われた貿易問題を巡る米中閣僚級協議の成功を受け、スコット・ベセント米財務長官は12日、「英国とスイスは貿易協定締結の最前列に躍り出た」と記者団に語った。

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一方、「欧州連合(EU)ははるかに遅れている」と述べた。英国は8日に米国との二国間貿易協定の締結に合意している。

米中両政府は12日、互いに課した追加関税を115%引き下げることで合意したと発表した。トランプ政権の発足後、関税の応酬で高まっていた両国の貿易をめぐる緊張は緩和に向けて動き出した。

協議の成功を受け、スイスのカリン・ケラー・ズッター大統領兼財務相は、スイスは「次の国の一つ」、二番目の締結国になるはずだと明言した。ケラー・ズッター氏は意向表明書を「1~2週間」以内に米政府に提出すると述べた。

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スイスは米国における主要投資国の一つ。ベセント氏は12日、「人口900万人の経済規模でこれは信じられないことだ」と述べた。

英語からの翻訳・編集:大野瑠衣子

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