
スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針

スイス政府は29日、生殖補助医療法を改正し、カップルに対する卵子提供を合法化する方針を発表した。政府はまた既婚・未婚問わず全てのカップルへの精子・卵子提供を解禁する意向を示した。

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スイスでは現在、既婚カップルのみに精子提供が認められており、卵子提供は全面的に禁止されている。連邦議会は2021年、政府に対し、既婚カップルへの卵子提供を認める法改正案を作るよう求める動議を提出していた。
エリザベット・ボーム・シュナイダー内相は29日の記者会見で、多くのカップルが卵子提供を求めて海外に渡航していることに触れ、スイスでも可能にすべきだと述べた。
また連邦内閣は、既婚・未婚を問わず精子と卵子の提供を認めるべきだとしている。
生殖補助医療法の改正草案には、体外受精(IVF)時の1回の治療サイクルで作ることのできる胚の最大数の緩和なども含まれる見込みだ。
草案は2026年末までに利害関係団体の意見聴取手続きに付される予定。
英語からの翻訳:宇田薫

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