スイスで水の事故相次ぐ 週末に3遺体発見
スイス各地で気温が上がった20~21日の週末、水の事故が相次いだ。
チューリッヒ)15歳少年が溺死
チューリヒ市中心部を流れるリマト川では20日夕方、15歳の少年が溺死した。市警察によると、少年は水に飛び込んだまま浮上しなかったという。ヘリコプターも出動しての捜索が続き、21日朝にライフガードが少年の遺体を回収した。
また20日夕方には、リマト川に浮かびながら助けを求める29歳の男性が発見されるという別の事件もあった。男性は軽傷を負って救助された。
ツーク)2遺体を発見
スイス中央部ツークでは20日に2人の遺体が発見された。1人は男性で、エゲリ湖の岸から数メートル離れたところで発見された。民間人やライフガードが蘇生を試みたが、現場で死亡が確認された。
その後間もなく、ヒューネンベルクに救急隊が呼ばれ、ツーク湖の岸辺で女性の遺体が発見された。女性も現場で死亡が確認された。
ツーク州警察広報によると、第三者の関与を示す兆候はないという。両遺体は死因を調べるためチューリヒの法医学研究所に送られた。
相次ぐ水の事故
スイスでは溺死事件が相次いでいる。約1週間前、ザンクト・ガレン近郊のリンス川でルーマニア人男性が溺れたが、捜索は中止された。6月下旬には、ツーク湖の水深80mで男性の遺体と帆船が発見された。その3日前には、ボーデン湖でカヤックに乗っていた男性遺体が発見された。
スイス救命協会(SLRG)によると、スイスでは主に湖や川で年間平均45人が溺死している。2023年には36人がスイスの水域で溺死した。22年の溺死者数は63人と、平年より4割多かった。同様に急増したのは記録的な猛暑だった2003年夏だった。
英語からのGoogle翻訳:ムートゥ朋子
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