作物の遺伝情報を操作する「ゲノム編集」について、どう思いますか?
ゲノム編集は、植物や動物、人間などの生物のDNAを改変する技術です。これまで何年もかけて植物の品種改良を行ってきたものを、より短時間に、低コストで、より正確にゲノム編集できるようになりました。
その技術の1つに「CRISPR-Cas9(クリスパー・キャスナイン)」がありますが、その使用を巡り、意見が激しく対立しています。
大手種苗会社などゲノム編集推進派は、この技術は自然界でも(突然変異などで)発生したり、従来の育種法で既に実施したりしているプロセスを加速しただけで、リスクは最小限だと主張しています。またCRISPR-Cas9のようなツールは、初期の遺伝子操作技術よりもはるかに正確で、有用な遺伝子が改編中に破壊されるリスクは少ないといいます。
一方で、ゲノム編集は植物のゲノムに変化をもたらし、生物多様性や水と土壌、人類の健康、有機農作物の生産に悪影響を及ぼすという批判も出ています。この技術に伴うリスクはまだ十分に理解されていないと主張する人は多くいます。
また、この技術をいつどこで使うべきか、誰が種子にアクセスできるのか、という倫理的・社会的な問題もあります。
みなさんはゲノム編集について、どう思いますか?ぜひ世界中の読者との意見交換にご参加ください。
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