スイスの視点を10言語で

バイソンを森に戻す

1000年前、ヨーロッパに広く生息していたバイソン。1920年頃に野生のバイソンは絶滅し、動物園で飼育されていた12頭だけが生き残った。現在、スイスのソロトゥルン州では、バイソンの野生復帰を試みるプロジェクトが進められている。

「タールのバイソン」プロジェクトは現在、ソロトゥルン州ヴェルシェンロール近郊の50ヘクタールの囲いの中で、7頭のバイソンを飼育している。この囲いは、人間だけでなく他の野生動物も自由に出入りできるようになっている。

将来、バイソンを完全に野生に帰すことができるかどうかは、周辺住民がバイソンを受け入れるかどうかにかかっている。

ヨーロッパ最大の陸生哺乳類であるバイソンが生態系に与える影響も理解しなければならない。森林と野生動物の専門家チームは今後5年間、若木の食痕を調査し、バイソンがヴェルシェンロールの森の成長に与える影響を観察する。

この動画では、プロジェクト・リーダーのオットー・ホルツガング氏がバイソンの放飼場を案内し、プロジェクトの進捗を説明する。

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部