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スイスで第1回ラクレット世界選手権開催

Raclette
ラクレットは大型のハードチーズを溶かしてトロトロになった切り口をそぎ落とし、茹でたジャガイモなどと一緒に食べる料理。冬の定番料理として親しまれている Keystone / Jean-christophe Bott

スイス南部ヴァレー(ヴァリス)州のリゾート地モルジャンで27~29日、第1回ラクレット世界選手権が開かれ、1万人以上が参加した。

同選手権には世界7カ国から合計87個のチーズが出品された。多くはヴァレー産で、フランス、イタリア、ベルギー、ルーマニア、カナダ、英国からも参加があった。独語圏日刊紙ターゲスアンツァイガーによると、参加者の中には在外スイス人もいたという。主催者側は日本やブラジル、アルゼンチンの生産者にも参加するようアプローチする意向だったが、手続き上の問題により見送られた。 

同選手権の審査委員は28日、モルジャンの中心部に設置された審査会場で、3つのカテゴリーに分けられたさまざまなラクレットチーズを試食・評価。「アルプスの生乳ラクレット」部門ではヴァレー州のチーズ製造所「Alpage de Tanay」が、「生乳ラクレット」部門では同州のチーズ製造所「Le Pont」が、「その他のラクレット」部門ではオプヴァルデン準州の「Seiler Sélection by Wyssmüller Maître Fromager 」が最優秀賞に選ばれた。 

同選手権では、試食やワークショップなどを通じて一般参加者もラクレットを楽しんだ。同選手権の予算は45万フラン(約7千400万円)。 

ラクレットは大型のハードチーズを溶かしてトロトロになった切り口をそぎ落とし、茹でたジャガイモなどと一緒に食べる料理。

スイス観光局によると、ヴァレー州の山岳地帯に暮らす牧童たちが昼などに、焚き火のそばに石を置いて表面のチーズをとかして食べていたのがはじまり。冬の定番料理としてスイス全国で親しまれている。

英語からの翻訳・編集:大野瑠衣子

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