The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

中国銀行、スイスに再挑戦

スイス金融市場監督機構(FINMA)は中国の中国銀行にスイスでの営業許可を与えた。同行がスイスに上陸するのは2回目となる。


Geneva
ジュネーブ Keystone / Martial Trezzini

中国第3の商業銀行である中国銀行は26日、先月15日に商業登記簿に登録され、今月9日にFINMAの認可を受けたと発表した。ジュネーブに支店を開設する。

中国銀行は2018年にグローバルなシステム上重要な銀行(G-SIBs)に再認定され、世界で約30万人を雇用する。中国本土だけでなく、世界57カ国・地域でサービスを展開。日本には東京、大阪、横浜、名古屋、神戸に支店外部リンクがある。

スイスでは2008年にも営業許可を得て、ジュネーブでプライベートバンク業務を行っていたが、業績悪化で12年にジュリアス・ベアに事業を売却した。フランス語圏の日刊紙ル・タン外部リンクによると、今回はコーポレートファイナンスや商品取引に重点を置く。

同行は声明で、「中国・スイス間の貿易と投資を橋渡しし、経済、商業、金融の交流を促進する架け橋となる役割を果たしたい」と述べた。

また「スイスは、中国と外交関係を樹立した最初の西側諸国の1つであり、中国政府と自由貿易協定(FTA)に署名した最初の欧州国だ」と、中国・スイスの友好関係を強調した。

スイスは中国にとって欧州7番目に大きな貿易相手国。スイスにとって中国はドイツ、米国に次いで3番目の貿易相手国だ。

スイス連邦政府は3月、初めて新興国に関する外交政策戦略を策定した。中国の人権侵害問題は、スイスの政府や非政府組織(NGO)が注視している。


人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

セメンヤ

おすすめの記事

欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」

このコンテンツが公開されたのは、 欧州人権裁判所(ECHR)大法廷は10日、スイスが女子陸上五輪金メダリストのキャスター・セメンヤさん(南アフリカ)の権利を侵害したとする2023年の判決を支持した。

もっと読む 欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」
スイス公共放送協会

おすすめの記事

スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。

もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
財布

おすすめの記事

スイスでは現金のチップが主流

このコンテンツが公開されたのは、 スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。

もっと読む スイスでは現金のチップが主流
プラタナス

おすすめの記事

プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。

もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
ひまわり畑

おすすめの記事

見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦鉄道(SBB)は17 日、目に見えない障がいを持つ乗客を対象としたヘルプマークの配布を試験的に開始した。外見からは分からなくても支援・配慮を必要としている人への理解を深めることを目的としている。

もっと読む 見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部