米フェイスブックの仮想通貨「リブラ」が承認されるには今の形を変える必要があると、スイス連邦大統領兼財務相が発言した。
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ウエリ・マウラー連邦大統領兼財務相はドイツ語圏のスイス公共放送ラジオ(SRF)に「(リブラが現在の形でチャンスがあると)私は思わない。中央銀行は、それを支える通貨バスケットを受け入れないから」とし、「プロジェクトは、この形式では失敗した」と述べた。
リブラ側はこれに対し、コメントしなかった。
ジュネーブに拠点を置くリブラ協会が発行・管理する仮想通貨の発行計画では、プライバシーの問題や国の金融政策、世界金融情勢に与える影響などをめぐり、規制当局や政治家の間で懸念が高まっている。
リブラの責任者デビッド・マーカス氏らは、規制上の障壁により、運用開始時期は当初の6月からずれ込む可能性があると発言した。
リブラの裏付け資産は、金融機関(カストディアン)のネットワークが保有する銀行預金や政府債務など。より信頼度が高く、他の暗号通貨にありがちな価格変動を回避することを目的とした仕組みだ。
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