中国ビットコイン採掘大手、スイスに上陸

ビットコイン相場の乱高下に、各国当局は規制の手を強めている Keystone

世界最大のビットコイン採掘(マイニング)企業の一つ、中国のビットメイン(Bitmain)社がスイス中部ツークに欧州拠点を設立する。関係者がスイスインフォの取材に明かした。中国の規制当局によるマイナー企業への取締り強化が背景にある。

ビットメインはビットコインの採掘に必要な機材を製造・販売し、中国で巨大な採掘工場を運営している。昨年12月にスイス支社を設立したと、経済紙ハンデルスツァイトゥングが報じた。

ビットメインは同紙の取材に「ビットメイン・スイスは当社の世界展開において重要な役割を果たす」と語った。スイス支社設立に深く関わった弁護士のクリスティアン・マイッサー氏は報道内容を認め、スイスの金融当局や今後協力関係になりそうなスイス企業と話し合いを持つ予定だと明かした。その他の詳細は今のところ不明だ。

仮想通貨のビットコインは昨年、1ビットコイン=1千ドル以下から一時2万ドル台に上昇。今年1月に急落し2日時点では8千ドル台で推移している。さらなるバブル崩壊への懸念も出ている。

規制当局の頭痛のタネ

ビットコインの創出(採掘)は法定通貨のように中央銀行で一元管理されていないため、各国の規制当局を悩ませる。仮想通貨を使った犯罪を危惧し、中国など一部の国は仮想通貨の影響を無力化する厳しい規制に乗り出した。

英フィナンシャル・タイムズによると、中国当局はビットコインの採掘業界の一掃に向けタスクフォースを立ち上げた。ビットメイン社はこの展開についてコメントしていない。

ツークはスイスで「クリプト・バレー(暗号の谷)」として知られ、世界中から仮想通貨やブロックチェーン関連企業を引き付けている。ザポイーサリアム、ブレッドウォレットなどの海外企業が拠点を置いているほか、スイス発の企業も続々と出現している。

中国はマイニング分野で最大勢力を持つとされているが、当局が規制に乗り出したことで失速する可能性がある。スイスはマイニングでは存在感が小さいものの、政治的な安定や緩い規制といったマイナー企業にとっての利点がある。マイニングには大量の電力が必要で、スイスの寒冷な山岳気候や豊富な水力発電も大きなプラスだ。

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swissinfo.ch

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