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東芝がランディス・ギアを買収

L+G社の技術は、所有者が変わってもこれまで通りエネルギーマネジメントの最適化を目指す Keystone

5月19日、スイスの電力計大手ランディス・ギア ( Landis+Gyr AG、以下L+G社 ) と東芝の間で株式取引が成立した。東芝はL+G社の全株式を23億ドル ( 約1863億円 ) で買収する。

このコンテンツは 2011/05/19 14:18
小山千早 ( こやま ちはや ), swissinfo.ch

L+G社はツーク州ツーク ( Zug ) 市に本社を置き、世界30カ国で事業を展開するエネルギーマネジメント企業だ。電力メーター製造で世界をリードし、特にスマートメーターで確固とした地位を築いている。

スマートメーターは、次世代送電網「スマートグリッド」に欠かせない通信機能付きの電力メーター。一般家庭やオフィス、工場などに備え付けられたスマートメーターを通じ、電力会社はリアルタイムで電力消費に関する情報を得られるため、効率的な発電が可能になる。

ビジョンの共有

東芝はインフラなどの統合的な管理を行なうスマートコミュニティ事業の推進を図る計画で、この分野に強いL+G社の買収に乗り出した。ロイター通信社によると、L+G社の買収には東芝のほかにアメリカのゼネラル・エレクトリック ( General Electric ) 社、ハネウェル ( Honeywell ) 社、スイスのABB社も関心を示していた。

L+G社はスマートメーター、ネットワークなどの分野で最先端をいくパイオニア企業で、全世界に8000以上の顧客を持つ。同社の最高経営責任者 ( CEO ) アンドレアス・ウンバッハ氏は

「過去10年間でスマートメーターにおける世界トップの座を築いた。今後は東芝の成長基盤として人材や能力を補い、公共事業用商品を促進していく意向だ。東芝も、エネルギー管理の改善により世界に貢献するという当社のビジョンを共有することになる」

と語る。

新興国で加速

L+G社の創業は1896年。当初から電力メーターの製造に携わっていた。また、そのほかに磁石式電話や蓄音機も製造していた。1990年代以降は所有者がたびたび変わり、2004年にオーストラリアのファンド、バヤード・キャピタル ( Bayard Capital  ) が筆頭株主となった。今回バヤード・キャピタルがL+G社を売却することにし、入札を実施した結果、東芝の買収が決定した。

バヤード・キャピタルの創設者キャメロン・オライリー氏はこの買収に関し

「東芝がわれわれのビジョンを完全に共有してくれること、L+G社を次のステップへと発展させてくれることを大変うれしく思う」

とコメントした。

L+G社は東芝の子会社となった後もこれまで通り運営される。社名、顧客サービス、雇用に関して変化は一切ない予定だ。両社の相乗効果により、エネルギーマネジメント技術分野において、欧州や米国をはじめ新興国の中国、インド、ブラジルでの躍進を目指す。

ランディス・ギア ( Landis+Gyr AG ) 社

創業:1896年

本社:ツーク州ツーク市

年間売上高:約15億3300ドル ( 約1255億円 )

従業員数:約5000人

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東芝

創業:1875年

本社:東京

年間売上高:約6兆3000億円

従業員数:約20万3000人

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