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コロナ規制反対デモに数千人 スイス

デモ参加者
警察は拡声器で規制を守るよう警告したが、デモ参加者の多くはマスクを着けなかった Keystone / Georgios Kefalas

新型コロナウイルスに伴うセミロックダウン(部分的な都市封鎖)が続くスイスでは20日、数千人が北西部の町リースタールで政府の制限措置に反対する大規模なデモを行った。

ドイツ語圏のスイス公共放送(SRF)によると、約8千人が無言で抗議するサイレントデモに参加した。デモは自治体の許可を受けて行われたが、大半が政府のマスク着用義務を守っていなかった。多くの参加者は白い防御服を身に着けていた。

警察はマスク非着用の参加者に介入しなかった。警察の広報担当者は、デモが平和的に行われることを優先したと説明した。

デモでは「Enough is enough(もうたくさん)」「Vaccines kill(ワクチンは人を殺す)」「Let love be your guide, not fear(恐れではなく、愛をガイド役に)」などと書かれたプラカードが掲げられた。デモでは、新型コロナウイルスやワクチン懐疑派によるスピーチが行われた。

スイス政府は19日、国内の新規感染者数の増加やワクチン接種計画の遅れを理由に、22日に予定していたセミロックダウンの主要緩和策を延期すると発表。今回のデモはその翌日に行われた。

ベルンでの抗議活動は中止

一方、首都ベルンでもコロナ規制に抗議する無許可のデモが予定されていたが、警察が厳重な警戒態勢を敷いたため、実施には至らなかった。

デモを企画した市民グループは「together for our freedom(私たちの自由のために団結を)」というスローガンを掲げ、ソーシャルメディアやベルンの各世帯へのチラシ配布で参加を呼びかけていた。

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