The Swiss voice in the world since 1935

ロックダウン第2弾緩和は見送り スイス、コロナ感染悪化

テラス
スイスのレストラン・カフェは当面閉鎖が続く Keystone / Ennio Leanza

スイス連邦内閣は19日会見し、新型コロナウイルスに伴うセミロックダウンで22日に予定していた主要な緩和策は延期した。国内の新規感染者数の増加やワクチン接種計画の遅れを理由に挙げた。

室内の集まりの人数制限のみ、22日以降は現行の最大5人から同10人に引き上げる。

第2弾緩和ではレストラン・カフェのテラス席営業、成人のグループでのアマチュアスポーツ、大学の対面授業などが再開される予定だった。

ただ感染力の強い変異株が広まったことなどを受け、国内の感染状況は悪化。19日時点の国内の新規感染者数は1748人で、7日平均では前週より18%上昇した。死亡者数は17人で、7日平均では前週より12%増えた。

アラン・ベルセ内務相は会見で「私たちは第3波の始まりにいる」とし「国内の感染状況は不安定だ」と述べた。

スイス政府は第2弾緩和の条件として▽直近14日間の10万人当たり新規感染者数(17日)が3月1日時点(165.9)を下回る▽7日間の陽性率5.0%未満▽集中治療室のコロナ患者数250人未満▽直近7日間の実効再生産数1未満――の4要件を設定した。だがベルセ氏は現時点で、入院患者数を除く3つの項目が基準を満たしていないと述べた。

次の緩和は4月14日の閣議で決定する。

政府によると、国内では全人口(860万人)の約5%が2回のワクチン接種を済ませた。1回のみは全人口の3.6%という。

最も読まれた記事
在外スイス人

世界の読者と意見交換

ニュース

スマートフォンの画面とそれを操作する手

おすすめの記事

スイス・ニトヴァルデン準州の小学校、スマホ禁止へ

このコンテンツが公開されたのは、 スイス中部ニトヴァルデン準州は5日、スマートフォンをはじめとするIT機器の小学校での使用禁止を発表した。授業目的や緊急時などを除き、全面的に学校でスマホが使えなくなる。

もっと読む スイス・ニトヴァルデン準州の小学校、スマホ禁止へ
バーゼルの路面電車

おすすめの記事

バーゼルで「カラオケ路面電車」走行 欧州歌合戦に合わせ

このコンテンツが公開されたのは、 5月11~17日の欧州国別対抗の音楽祭「ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト(ESC)」開催中、バーゼルでは「カラオケ・トラム(路面電車)」が運行する。ビンテージ車両で90分間かけて街を走る間、乗客は無料で歌い踊ることができる。

もっと読む バーゼルで「カラオケ路面電車」走行 欧州歌合戦に合わせ
大阪・関西万博

おすすめの記事

スイス外相、大阪・関西万博で結束と対話をアピール

このコンテンツが公開されたのは、 日本を公式訪問中のスイスのイグナツィオ・カシス外相は22日、2025年大阪・関西万博のスイス・ナショナルデーのオープニングセレモニーに出席し、結束と対話を呼びかけた。

もっと読む スイス外相、大阪・関西万博で結束と対話をアピール
クラウス・シュワブ氏

おすすめの記事

WEFのクラウス・シュワブ会長が辞任

このコンテンツが公開されたのは、 世界経済フォーラム(WEF)は21日、創設者で会長のクラウス・シュワブ氏が同日付で辞任したと発表した。

もっと読む WEFのクラウス・シュワブ会長が辞任
コーデリア・ベール

おすすめの記事

TIME誌、スイス人弁護士を「最も影響力のある100人」に選出

このコンテンツが公開されたのは、 米誌タイムズの「2025年最も影響力のある100人」に、弁護士コーデリア・ベール氏がスイス人女性では唯一ランクインした。ベール氏は気候訴訟で異例の勝訴判決を勝ち取った人物だ。

もっと読む TIME誌、スイス人弁護士を「最も影響力のある100人」に選出

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部