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スイス、国際競争力首位から転落 物価・コロナが重荷に

国際競争力で首位に立ったデンマーク・コペンハーゲン
スイス・ローザンヌの国際経営開発研究所(IMD)によると、デンマークは積極的な環境政策を持ち、欧州市場の中で小国であることから利得を得ている © Keystone/Salvatore Di Nolfi

スイス・ローザンヌの国際経営開発研究所(IMD)が発表した国際競争力ランキングで、スイスは首位の座から転落した。 

IMDが15日発表した報告書外部リンクによると、順位を落とした原因はスイスの物価の高さと、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)により経済的な効率が下がったことなどがある。スイスは2021年は1位、20年は3位、19年は4位だった。 

政府の効率性や技術インフラの質については他国に比べ特に優れていた。 

2022年の競争力トップはデンマークだった。スイス、シンガポール、スウェーデン、香港、オランダが続いた。 

IMDのランキングで北欧諸国が首位に立ったのは34年ぶりだ。 

IMD国際競争力センターのアートゥロ・ブリス所長は声明で「デンマークはデジタル分野の最先進国で、優れた政策、欧州国家であることによる利点、持続可能性への明確な重点化、機敏な企業門からの後押しが首位獲得に貢献した」と説明した。  

報告書は、温室効果ガスや格差拡大よりもインフレ圧力が企業活動の懸念材料になっていると指摘した。 

(英語からの翻訳・ムートゥ朋子)

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