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新型コロナでスイス鉄道利用者3分の1に減少

マスクを着けた鉄道利用者
昨年の利用者数は前年を上回ったが、コロナ禍前には届かなかった Keystone/Pablo Gianinazzi

スイス連邦鉄道(SBB)は昨年、新型コロナウイルスの影響で3億2500万フラン(約408億円)の赤字となった。SBBが15日、発表した。

昨年の鉄道利用者は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)前と比べて約3分の1減少した。貨物輸送部門を担うカーゴ・スイスでも輸送量が停滞した。

SBBは発表で、「新型コロナウイルスが財政負担を招いている」と述べた。しかし、経費削減策と政府からの支援強化により、赤字額は2020年よりも少なかったとした。

SBBは長期的な財務状況の安定を図り、2030年までに約60億フランを節約する。

また、「気候に優しい鉄道は長期的に需要が大きく伸びると見込んでおり、変化する顧客ニーズにも徐々に柔軟性を高めて応えていきたい」と述べた。

地域や季節による差はあったが、スタッフ満足度、顧客満足度は共に高く、鉄道の定時運行率はSBB史上2番目に高かった。2022年は「時間厳守、信頼性、安全性の高い鉄道」サービスの提供に重点を置く。

SBBは1902年設立。従業員数は約3万3500人。

(英語からの翻訳・大野瑠衣子)

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