パウル・ツィンニカー氏は連邦情報機関のナンバー・ツーだ
Keystone
ドイツ捜査当局は、スイス連邦情報機関のパウル・ツィンニカー副長官に対する捜査を打ち切った。ツィンニカー氏はドイツの税務当局から情報を集めるためにスパイを送ったとの疑惑をかけられていた。
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スイス・ドイツ語圏の日刊紙NZZ日曜版によると、捜査が終了したのは今年6月。ドイツ連邦検察庁の広報担当はスイス通信の取材に対し、ツィンニカー氏を有罪と立証するのに十分な証拠が見つからなかったと語った。
≫スパイが集まる国、スイスの実態
ツィンニカー氏は2011年、個人エージェントのダニエル・M氏にドイツ税務調査官と当局へのスパイ活動を依頼した疑いが持たれていた。ダニエル・M氏はドイツの警備保障企業を雇って、ノルトライン・ヴェストファーレン州の金融当局にスパイを送り込んだ罪で起訴され、ドイツの裁判所で有罪判決を受けた。
一連のスパイ活動は、スイスの銀行口座を使った脱税の容疑者リストが記録されたCDに関係している。ドイツ・フランクフルトの裁判所は17年11月、ダニエル・M氏に対し、執行猶予付きの懲役22カ月、罰金4万ユーロ(約500万円)の判決を言い渡した。
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