スイス連邦税関事務局(EZV/AFD)が19日発表した7~9月期の貿易統計によると、輸出額は過去最高の631.1億フラン(7兆8千億円)を記録した。化学・医薬品がけん引した。
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季節調整済みの名目輸出額は4~6月期に比べ3.7%増、実質で1.5%増えた。税関事務局によると、今年1~3月以来、輸出額は新型コロナウイルス危機の発生前の水準を取り戻している。
輸出が増えた主因は化学・医薬品だ。宝飾品も貢献した。精密機器は4%、時計は3.6%それぞれ増加し、輸出額は過去最高を記録した。
輸入額は505億フランと名目で2.6%増えたが、19年7~9月期の最高記録を25億フラン下回った。この結果、貿易収支は125億6千万フランと歴史的高水準に達した。
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