スイスの小売最大手・ミグロ外部リンクは、2020年末までに放し飼いの鶏卵以外の販売を止める。仏語圏の日刊紙ル・マタン日曜版が報じた。
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2.5平方メートル以上の屋外農場があり、冬季も屋根つきの庭につながる養鶏場でとれた卵だけを売る。現在売られている卵の3割はこうした施設を備えていない。
放し飼い鶏卵に販売を限定するのは、動物愛護と消費者のニーズの双方に応えるためだ。ミグロは「多くの調査で、消費者は卵の購入に当たり鶏の健康を重視していることが分かった」としている。
ミグロの決定に生産者の一部は不満を唱える。だが近年、より解放的な養鶏手法を選ぶ傾向が食品業界全体でみられる傾向だと同紙は指摘した。例えばネスレは昨年11月、同社の全世界の工場でケージ飼育の鶏が産んだ卵の取り扱いを2025年までに止めると発表した。
小売大手のコープ外部リンクは同紙の取材に対し、有機飼育や放し飼い卵の販売を増やすものの、それ以外の卵の販売取りやめは検討していないと明かした。同社もバタリー式鶏卵は販売していない。
swissinfo.ch/jc
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連邦内務省食品安全・獣医局(OSAV)は同日、オランダから輸入された卵から殺虫剤成分「フィプロニル」が検出されたと発表。スイス国内の大手スーパーはほぼ同時に輸入された卵の販売停止を決めた。
当局は声明で「スイスの輸入業者による検査で(殺虫剤成分が)検出された。現時点で、健康被害を及ぼすような汚染レベルではない」とした。
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