The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

世界最大テクノイベントにスイス大統領が参加 閣僚では初

チューリヒで開催されたテクノイベント「ストリートパレード」
30回目の開催となる今年は92万人が参加した Keystone/severin Bigler

チューリヒ湖畔で12日開催された世界最大のテクノイベント「ストリートパレード」に、輪番制の大統領職を兼任中のアラン・ベルセ内務相が参加した。スイスの閣僚の参加は初めて。

30回目の開催となる今年は92万人が参加。午後2時に、派手な衣装の人たちを乗せたデコレーション車両30台が2キロメートルにわたるパレードをスタートした。

外部リンクへ移動

ベルセ氏は2011年から保健・社会保険、文化行政を担う内務相を務める。ボートでパレード開催地に到着した同氏は、スイス最大の文化イベントであるストリートパレード運営陣のプロ意識や平和な雰囲気づくりを高く評価した。

ストリートパレードでデコレーション車両に乗るアラン・ベルセ氏(中央、帽子をかぶった男性)、2023年8月12日撮影
ストリートパレードでデコレーション車両に乗るアラン・ベルセ氏(中央、帽子をかぶった男性)、2023年8月12日撮影 Keystone/severin Bigler

ベルセ氏は「音楽はとても好きだし、テクノも知っている。少なくとも一部は」と話し、デコレーション車両に乗ってイベントに参加できた喜びを語った。

同氏は、ストリートパレード協会のジョエル・マイヤー会長と創設者のマレク・クリンスキー氏らとも面会した。チューリヒ市長のコリーヌ・マウハ氏も同行した。

Street Parade 2023
Street Parade 2023. Keystone/severin Bigler

ストリートパレードは1992年に「愛、平和、自由、忍耐」をスローガンに始まった。当時は2台のデコ車両の周りを1~2千人が踊るというものに過ぎなかったが、現在では世界中から100万人超を呼び込むイベントへと成長した。その一方で、騒音や混雑に不満を訴える市民も少なくない。

Street Parade 2023.
Street Parade 2023. Keystone/severin Bigler

ベルセ氏は6月、年末の任期終了後は続投せず退任すると発表した。

英語からの翻訳:大野瑠衣子

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

オリーブの木

おすすめの記事

温暖化でスイスがオリーブの名産地に?

このコンテンツが公開されたのは、 スイス西部のフランス語圏は温暖化によりオリーブの木を育てやすくなっている。生産者らは2026年には栽培本数が2万本に倍増し、南部のイタリア語圏ティチーノ州を追い抜くと見込む。

もっと読む 温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
山肌に描かれた巨大な絵

おすすめの記事

アルプスに新しい巨大地上絵が登場

このコンテンツが公開されたのは、 世界各地で巨大な地上絵を描くアーティストのSAYPE(セイプ)さんが、スイス南部ヴォー州のアルプス山頂に新作を完成させた。

もっと読む アルプスに新しい巨大地上絵が登場
原発

おすすめの記事

スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず

このコンテンツが公開されたのは、 スイス北部デニケン(ソロトゥルン州)のゲスゲン原子力発電所が2カ月近く、発電を停止している。給水配管システムに過負荷がかかっている可能性があり、安全性が証明されるまで発電を再開できていない。

もっと読む スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず
セメンヤ

おすすめの記事

欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」

このコンテンツが公開されたのは、 欧州人権裁判所(ECHR)大法廷は10日、スイスが女子陸上五輪金メダリストのキャスター・セメンヤさん(南アフリカ)の権利を侵害したとする2023年の判決を支持した。

もっと読む 欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」
スイス公共放送協会

おすすめの記事

スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。

もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
財布

おすすめの記事

スイスでは現金のチップが主流

このコンテンツが公開されたのは、 スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。

もっと読む スイスでは現金のチップが主流
プラタナス

おすすめの記事

プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。

もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部