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放射能の脅威と戦うスイスのベンチャー企業

スイスのベンチャー企業が、放射能を検出する新しい装置の開発に携わっている。現在ヨーロッパ中の港でこの装置の導入試験が行われている。(SRF ECO, swissinfo.ch)

ワゴン車の中に隠された検出装置は、ウラニウム、プルトニウム、または「放射能汚染爆弾」に使われる放射性物質などが含まれた積み荷を見つけ出すことができる。

高速中性子と熱中性子の検出機能を組み合わせたこの装置は、放射性物質の検出装置としては世界初。ジュネーブ近郊の欧州合同原子核研究機関(CERN)でその技術が検証された。

ヨーロッパにおける研究開発の末に生まれた「MODES_SNMプロジェクト」には、税関から原子核物理学まで多分野の専門家が集まった。欧州委員会の出資のもと、様々な企業が共同で開発を手掛けた。その企業の一つは、連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)発のベンチャー企業「アークティス放射能検出器(Arktis Radiation Detectors Ltd)」だ。社員数は15人でチューリヒを拠点としている。同社は自社製のシステムを米政府と、英政府所有の核兵器機関(AHW)に販売した。

スイスの国営テレビ局は、この装置がどのように機能するのかを調べるためにアイルランドを訪れ、開発者にインタビューを行った。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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