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ESG債って何?

環境改善や社会貢献に効果のある事業のために資金を募るESG債への関心は、着実に高まっている。ESG債とは具体的にどんなもので、何のために売買されているのだろうか?

2007年に欧州投資銀行(EIB)が最初のESG債を発行して以来、多くの企業や事業者が独自のESG債を発行してきた。

ESG債はその最終目標に応じ、グリーンボンド(環境債)、ソーシャルボンド(社会貢献債)、サステナビリティー(持続可能性)債、サステナビリティー・リンク・ボンド(SLB)に分かれる。最初の3つは特定のプロジェクトの資金調達、最後の1つは企業のサステナビリティー目標の達成に用いられる。

今日、ESG債は世界の全債券の10%に過ぎないが、多様で幅広い投資家・企業層の注目を集めている。ESG債は地球規模の気候変動や社会に関する目標の達成に貢献しているが、その信頼性やインパクト測定のための明確なガイドラインはまだ存在しない。

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ノバルティスのESG債 「患者到達数」目標は妥当?

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの製薬大手ノバルティスは2020年9月、製薬業界では世界初となるサステナビリティー・リンク・ボンドを発行した。しかし、薬を世界の貧困層にもっと手が届きやすいものにするとうたう目標には、首をかしげる人たちもいる。

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(英語からの翻訳・アイヒャー農頭美穂)

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