スイスの視点を10言語で

ニュースレター 民主主義

Bruno Kaufmann

読者の皆様

世界はこの数週間、動揺と混乱に見舞われています。ロシアが一方的にウクライナを攻撃したことで深刻な戦争が勃発し、欧州には1945年以来最大の難民危機が押し寄せています。これは独裁国家が民主国家を征服しようという、価値の戦争です。民主主義に対する戦争でもあるのです。

swissinfo.chの報道の重点も一転しました。ウクライナの人々があらゆる手段で軍事的に優位なロシアに対抗しようとするなか、swissinfo.chの報道は政治参加の自由よりも自由・人道的な世界秩序という重要な原理原則に重点を移しています。

swissinfo.chは公共放送として、確かな事実に基づいて報道するだけでなく、自由な議論の場作りにも力を入れています。現在、「中立」をテーマに世界のswissinfo.ch読者が10カ国語で意見を交換中。理不尽な暴力と戦争をきっかけに考えを深め、恒久平和をもたらす解決策を探す試みが生まれています。

swissinfo.chは今後10回にわたり民主主義ニュースレターを10カ国語で配信します。第1回のテーマは「中立」。ウクライナ戦争で頻繁に使われるようになった言葉ですが、スイスでは常に現在進行形のテーマです。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が将来中立を諮り国民投票を実施すると約束したように、スイスでも中立を巡るイニシアチブ(国民発議)の計画が浮上しています。

読者の皆様もぜひswissinfo.chの関連記事をお読みになり、意見交換に積極的にご参加ください。編集部に直接メールを書いてくださっても結構です。

よろしくお願いいたします。

ブルーノ・カウフマン

swissinfo.ch直接民主制取材チーム・コーディネーター

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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