大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ヤルス」の発射訓練
Russian Defense Ministry Press Service
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は25日、ウクライナの隣国で同盟関係にあるベラルーシに戦術核兵器を配備する方針を表明した。スイスは、核兵器に関連するリスクの軽減に緊急措置を講じる必要があるとし、警戒を強めている。
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スイス連邦外務省(EDA/FDFA)のニコラ・ビドー氏は26日、ツイッターで外部リンク「核戦争に勝利など無い。核戦争は決して起こしてはならない」と訴え、「ロシアがベラルーシに戦術核兵器を配備する方針を表明したとの報道に基づき、スイスは核兵器に関連するあらゆるリスクを軽減するための緊急措置を講じる必要がある」と述べた。
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プーチン氏は、米国が欧州に戦術核兵器を配備していることを引き合いに、ベラルーシへの配備は「核拡散防止条約(NPT)に違反しない」との見解を示している。
北大西洋条約機構(NATO)のオアナ・ルンゲスク報道官は26日、「ロシアの核に関するレトリックは危険で無責任だ」と強く非難。「NATOは警戒し、状況を注意深く見守る」と述べた。
スイス識者に聞く核戦争の可能性と脅威
ウクライナ国家安全保障・国防会議のダニロフ書記は、ロシアの計画はベラルーシ国内の不安定化にもつながるとし、同国はロシアの「人質」にされたと指摘した。
欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル・フォンテジェス欧州連合(EU)外交安全保障上級代表はベラルーシに対し兵器を保有しないよう求め、配備すれば同国に新たな制裁を科す可能性があると警告した。
ジュネーブに拠点を置く「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」は、ロシアの戦術核兵器の配備は「極めて危険なエスカレーション」であると指摘。同団体は25日に声明外部リンクを発表し「核兵器の追加配備は意思決定を複雑にし、誤算、誤伝達、そして潜在的に壊滅的な事故のリスクを増大させる」と警告した。
英語からの翻訳:大野瑠衣子
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