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スイス開発協力局長に初の女性

パトリシア・ダンジ
パトリシア・ダンジ氏 Keystone/Peter Schneider

スイス連邦政府は、外務省スイス開発協力局(SDC)外部リンクの局長にパトリシア・ダンジ氏(50)を任命した。初の女性局長となる。

ダンジ氏は1996年から赤十字国際委員会(ICRC)に勤務。過去4年間はアフリカの地域担当責任者を務めていた。

就任は来年5月。前任で5年間局長を務めたマヌエル・サガ―氏は退職する。

ダンジ氏はスイスとナイジェリアの国籍を持つ。

イグナツィオ・カシス外相は13日の記者会見で「彼女は国際協力を発展させ、SDCを未来に導くのに必要な能力を備えている」と語った。

SDCは外務省内では最大の部門。職員約700人がおり、2018年の年間支出は20億フラン(約2200億円)だった。

ダンジ氏は、スイスの人道的活動の伝統、人権の尊重、貧困削減、天然資源の保護を促進していきたいと述べた。

ダンジ氏は「私の希望は、すべてのスイス国民が自国の国際協力に誇りを持てること。それは価値のあることだ。国民にその意味を理解し、大切にしてもらいたい」と話した。

スイス連邦政府は現在、国際協力戦略の見直しを進めている。その中でカシス外相は、外務省が今後貿易に注力していく方針を表明し、批判を浴びている。

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