The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

2023年のスイス連邦大統領はアラン・ベルセ氏

アラン・ベルセ氏
アラン・ベルセ内務大臣が来年のスイス連邦大統領に選出された。連邦大統領を務めるのは2度目だ ©keystone/peter Schneider

スイス連邦議会は7日、大統領選挙を行い、アラン・ベルセ副大統領兼内務相を新大統領に選出した。新副大統領にはヴィオラ・アムヘルト国防相が選ばれた。

ベルセ氏は当初から選出が確実視されており、有効投票181票のうち140票を獲得した。任期は2023年1月1日から1年間。大統領就任は2018年に続き2度目。

おすすめの記事
連邦閣僚

おすすめの記事

今も健在の元大統領 スイスはなんと19人

このコンテンツが公開されたのは、 英国は7人、米国は5人、ドイツとフランスは2人だけ。今も健在の元大統領の人数だ。ところがスイスはなんと19人いる。これは政治が不安定だから、大統領がころころ変わるということなのだろうか?

もっと読む 今も健在の元大統領 スイスはなんと19人

スイスは7人で構成する内閣の閣僚が毎年、交代で連邦大統領を務める「輪番制」を取る。連邦大統領は大臣職も兼任する。

例えば今年の連邦大統領イグナツィオ・カシス氏は外相を兼任している。この制度は、1人の閣僚に権力が過度に集中するのを避けるのが狙いだ。

大統領は、閣議の議長を務めるほか、建国記念日(8月1日)などの要所で演説する。国際的な外交機能も担い、スイスを公式訪問した外国の首相や高官を出迎える。

おすすめの記事
大統領の仕事

おすすめの記事

大統領の仕事

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの大統領は7人で構成する内閣閣僚が毎年、交代で務める。 大統領はスイス政府を代表し、閣僚会議を取り仕切る。大統領はあくまでも「同輩の代表者」にとどまり、ほかの閣僚と権限は変わらない。 *キャプションの肩書きはいずれ…

もっと読む 大統領の仕事

ベルセ氏の選出が確実視されていたとはいえ、票数は例年に比べると奮わなかった。同氏の得票数は、2018年時の190票を大きく下回った。

議会は同日、現閣僚のウエリ・マウラー氏とシモネッタ・ソマルーガ氏の退任に伴い、新閣僚2人も選出した。後任にはアルベルト・レシュティ氏(国民党)とエリザベット・ボーム・シュナイダー氏(社会民主党)が選出され、それぞれ2023年1月1日に着任する。

英語からの翻訳:シュミット一恵​​​​​​

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

オリーブの木

おすすめの記事

温暖化でスイスがオリーブの名産地に?

このコンテンツが公開されたのは、 スイス西部のフランス語圏は温暖化によりオリーブの木を育てやすくなっている。生産者らは2026年には栽培本数が2万本に倍増し、南部のイタリア語圏ティチーノ州を追い抜くと見込む。

もっと読む 温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
山肌に描かれた巨大な絵

おすすめの記事

アルプスに新しい巨大地上絵が登場

このコンテンツが公開されたのは、 世界各地で巨大な地上絵を描くアーティストのSAYPE(セイプ)さんが、スイス南部ヴォー州のアルプス山頂に新作を完成させた。

もっと読む アルプスに新しい巨大地上絵が登場
原発

おすすめの記事

スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず

このコンテンツが公開されたのは、 スイス北部デニケン(ソロトゥルン州)のゲスゲン原子力発電所が2カ月近く、発電を停止している。給水配管システムに過負荷がかかっている可能性があり、安全性が証明されるまで発電を再開できていない。

もっと読む スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず
セメンヤ

おすすめの記事

欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」

このコンテンツが公開されたのは、 欧州人権裁判所(ECHR)大法廷は10日、スイスが女子陸上五輪金メダリストのキャスター・セメンヤさん(南アフリカ)の権利を侵害したとする2023年の判決を支持した。

もっと読む 欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」
スイス公共放送協会

おすすめの記事

スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。

もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
財布

おすすめの記事

スイスでは現金のチップが主流

このコンテンツが公開されたのは、 スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。

もっと読む スイスでは現金のチップが主流
プラタナス

おすすめの記事

プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。

もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部