スイス郵便の医療用物資配達ドローンが9日朝、チューリヒ市内の森に墜落した。墜落はこの4カ月で2度目。当時は配達物を積んでいなかった。スイス郵便は事故を受け、同サービスにかかわる全機体の飛行を当面見合わせる。
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チューリヒ市警察は、このドローン(重さ10キロ)が同日午前11時ごろに墜落、配達物は搭載していなかったと発表した。
スイス郵便の技術者と警察が機体を回収。機体は損傷の度合いが激しかったという。ドローンはチューリヒ大学から市内のチューリヒ大学病院外部リンクに向かって飛行中だった。
スイス郵便は安全上の理由により、チューリヒ大学病院、ルガーノ病院への配達ドローンの飛行を一時停止することを決めた。
墜落事故が起きたのは4カ月で2度目。今年1月25日、血液サンプルを運搬中だったドローンが飛行中に故障し、チューリヒ湖に落ちた。けが人はいなかった。機体はチューリヒ市警察が回収した。
事故を受け、スイス郵便はチューリヒ、ルガーノでテストしていた全機体の飛行を一時見合わせた。事故は電気回路のショートが原因。ドローンの製造元が機体に修正を加え、民間航空局外部リンクの認可を受けて4月15日に再開した。
>>ドローンが運ぶ宅配便
医療用物資配達ドローンはこの事故が起こるまで、ルガーノ、チューリヒ、ベルン間で3千回以上、無事故で行き来していた。
ルガーノにある二つの病院が2017年、実験サンプルの交換にドローンを初めて使用した。病院側は時間の大幅な短縮につながるといい、特に麻酔を受けた患者で血液サンプルの検査結果がすぐ必要な場合に有効だとしていた。
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