グリニッジ標準時(GMT)も世界標準時(UTC)が定めた時間帯を表示する
Keystone
スイス連邦度量衡研究所(METAS)外部リンクは、世界で最も正確な時計に数えられるスイスの原子時計が協定世界時(UTC)の維持に初めて貢献することになったと発表した。
このコンテンツが公開されたのは、
UTCは、世界の時刻と時間帯を決める基準であり、夏時間は適用されない。世界60カ所を超える研究所にある350個の原子時計からデータを集め、国際度量国局(BIPM)外部リンクが設定する。
UTCの正確さを保つには、一次周波数標準器(PDF)と呼ばれる10個強の極めて正確な原子時計のデータも必要だ。BIPMは今回、フォンテーヌ・コンティニュー・スイス(FoCS)原子時計外部リンクを新たにPDFに認定した。スイス連邦科学基金(SNF)の支援を受けてMETASとヌーシャテル大学が共同開発したもので、ベルン州に置かれている。
FoCSは世界で最も正確な時計の一つ。エネルギー状態の変化で起きる励起セシウム電子の振動の周波数に基づいて極めて正確に時を刻む。METASによると、FoCSに1秒のずれが生じるには3000万年かかる。
METASは、FoCSはUTC以外の国際的な測定システムにも活用できると説明する。例えば1メートルの距離も、光が真空を2億9979万2458分の1秒に進む長さとして定義されている。正確な時計は電気通信や位置情報サービスなどのシステムが正しく機能するのにも不可欠だ。
おすすめの記事
バーゼルで「カラオケ路面電車」走行 欧州歌合戦に合わせ
このコンテンツが公開されたのは、
5月11~17日の欧州国別対抗の音楽祭「ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト(ESC)」開催中、バーゼルでは「カラオケ・トラム(路面電車)」が運行する。ビンテージ車両で90分間かけて街を走る間、乗客は無料で歌い踊ることができる。
もっと読む バーゼルで「カラオケ路面電車」走行 欧州歌合戦に合わせ
おすすめの記事
ジャッキー・チェンさんに名誉豹賞 ロカルノ映画祭
このコンテンツが公開されたのは、
第78回ロカルノ国際映画祭で、香港出身の俳優ジャッキー・チェンさん(71)に生涯功労賞である「名誉豹賞」が贈られることが決まった。
もっと読む ジャッキー・チェンさんに名誉豹賞 ロカルノ映画祭
おすすめの記事
グミベアが躍る「ロボケーキ」大阪・関西万博スイス館で展示
このコンテンツが公開されたのは、
動くクマのグミ、チョコレート味の電池――大阪・関西万博のスイス館では、ロボット工学者とパティシエ、ホテリエが合作した「ロボケーキ」が展示されている。
もっと読む グミベアが躍る「ロボケーキ」大阪・関西万博スイス館で展示
おすすめの記事
スイス外相、大阪・関西万博で結束と対話をアピール
このコンテンツが公開されたのは、
日本を公式訪問中のスイスのイグナツィオ・カシス外相は22日、2025年大阪・関西万博のスイス・ナショナルデーのオープニングセレモニーに出席し、結束と対話を呼びかけた。
もっと読む スイス外相、大阪・関西万博で結束と対話をアピール
おすすめの記事
フランシスコ教皇死去、スイス大統領が哀悼
このコンテンツが公開されたのは、
スイスのカリン・ケラー・ズッター連邦大統領は、21日死去したローマ教皇フランシスコに哀悼の意を表した。
もっと読む フランシスコ教皇死去、スイス大統領が哀悼
おすすめの記事
WEFのクラウス・シュワブ会長が辞任
このコンテンツが公開されたのは、
世界経済フォーラム(WEF)は21日、創設者で会長のクラウス・シュワブ氏が同日付で辞任したと発表した。
もっと読む WEFのクラウス・シュワブ会長が辞任
おすすめの記事
スイス外相、日本と中国を訪問
このコンテンツが公開されたのは、
イグナツィオ・カシス外相は日本と中国を公式訪問する。
もっと読む スイス外相、日本と中国を訪問
おすすめの記事
TIME誌、スイス人弁護士を「最も影響力のある100人」に選出
このコンテンツが公開されたのは、
米誌タイムズの「2025年最も影響力のある100人」に、弁護士コーデリア・ベール氏がスイス人女性では唯一ランクインした。ベール氏は気候訴訟で異例の勝訴判決を勝ち取った人物だ。
もっと読む TIME誌、スイス人弁護士を「最も影響力のある100人」に選出
おすすめの記事
ミグロ、スイス初の年中無休スーパーを開店へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス小売大手のミグロ(Migros)は14日、アッペンツェル・アウサーローデン準州ヘリザウにある1店舗を年中無休化すると発表した。
もっと読む ミグロ、スイス初の年中無休スーパーを開店へ
おすすめの記事
ハイジのスイス館、150万人以上の来館者見込む 大阪・関西万博
このコンテンツが公開されたのは、
2025年大阪・関西万博のスイス館が、13日の開幕日に開館した。没入感のある展示空間でスイスの多様・卓越性を紹介し、150万人以上の来館者を見込む。
もっと読む ハイジのスイス館、150万人以上の来館者見込む 大阪・関西万博
続きを読む
おすすめの記事
125年前までスイス標準時は30分遅かった
このコンテンツが公開されたのは、
スイスはグリニッジ子午線から東に15度のタイムゾーンにある。だが1894年5月31日までは、7.5度西寄り、つまり30分遅い時刻がスイスの標準時だった。「ベルン時間」と呼ばれていたものだ。
もっと読む 125年前までスイス標準時は30分遅かった
おすすめの記事
環境に優しくないスイス製高級時計
このコンテンツが公開されたのは、
世界自然保護基金(WWF)スイス支部はスイスの時計製造企業に対し、特に金の使用に関して環境や社会への影響に責任を持つよう訴えた。
もっと読む 環境に優しくないスイス製高級時計
おすすめの記事
家が1軒買える!?スイス製高級時計
このコンテンツが公開されたのは、
スイス北西部のラ・ショー・ド・フォンに本社を置く時計メーカー、グルーベル・フォルセイは最高級の腕時計に特化している。共同創業者のスティーヴン・フォルセイ氏はフランス語圏のスイス公共テレビ(RTS)のインタビューで、超精巧な時計の製造工程を公開した。(RTS/swissinfo.ch)
もっと読む 家が1軒買える!?スイス製高級時計
おすすめの記事
これ本当に時計?バーゼル・ワールドにお目見えした最新モデル
このコンテンツが公開されたのは、
長針、短針、秒針。時計は「三本足」が普通だが、それ以上の足を持つ時計は存在するのか?あるとしたら、あなたはいくら払うだろうかー?今月22~27日にバーゼルで開かれた世界最大の時計・宝飾品見本市バーゼル・ワールドでは、様々な趣向を凝らした芸術品ともいえる時計がお目見えした。
もっと読む これ本当に時計?バーゼル・ワールドにお目見えした最新モデル
おすすめの記事
時計技師が再び人気職業に
このコンテンツが公開されたのは、
1970年代は不況に苦しんだスイスの時計産業だが、今では多くの若者や転職希望者の興味を引いている。 明らかな傾向 「時計のムーブメントの動きは心臓の鼓動のようです」と時計製作を学んでいる38歳のイザベレ・ムシテリさんは…
もっと読む 時計技師が再び人気職業に
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。