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スイスの「官製強制労働」補償制度に9千人申請 農場などで過酷労働、性的虐待

2014年に行われた被害者らによるデモ活動 Keystone

スイスで1970年代まで、国の児童養護制度により貧しい家などの子供たちが家族から引き離され、引き取られた先の農場や養護施設で過酷な労働を強いられたり、性的虐待を受けたりしていた問題で、連邦政府の補償制度の申請が3月末で締め切られた。司法省によると、8800人が申請した。

このコンテンツは 2018/04/18 11:29

スイスでは70年代まで、国の児童養護制度により、貧しい農村部や家庭環境が劣悪であるなどの理由で、子供たちが行政に強制的に「保護」され、養護施設や里親の下に送られた。しかし、引き取られた先の農場や施設で過酷な労働を強いられたり、性的虐待を受けたりしていた。

これらの子供たちはドイツ語で「Verdingkinder(奉公に出された子供たち)」と呼ばれた。欧州人権条約批准後の81年、ようやく制度が廃止された。21世紀に入り、メディアで大々的に取り上げられるようになり、国会議員や国民がさまざまな発議を立ち上げた。

2010年、当時の連邦司法相が内閣を代表し、被害者に初めて公式に謝罪。国は被害者一人当たり最高2万5千フラン(約280万円)の補償金を支払うことを決め、16年9月、連邦政府が総額3億フランに上る補償制度を公表した。連邦司法省によると、生存する被害者は1万2千~1万5千人に上るとみられる。

司法省によると、制度は1981年以前に被害を受けた人が対象で、3月末までに申請手続きを済ませることになっていた。今年5月、高齢者や病気を抱えた申請者から優先的に支払いが始まる予定。

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