ゆるい判決からサンタさんの学校まで
swissinfo.chが吹き消したキャンドルの数からスイスで子供2人を養育するために掛かる費用まで、swissinfo.chがこの1年で配信した記事の中から印象的な数字を月毎に振り返ってみよう。
1月
10年
スイスで殺人を犯せば終身刑を宣告されるかもしれない。ところが、「終身」の意味はたったの10年でしかないことが多い。他国と比べて、なぜスイスの裁判官は比較的ゆるい判決を下すのだろうか?
2月
95%
スイスでは母親の95%が新生児に母乳を与える。しかし、母乳育児が推進されていても、授乳にまつわる「うそ」の情報はいまだに多い。
3月
20周年
ハッピーバースデー!swissinfo.chが開設20周年を迎えた。「スイスの声」は20年前、ラジオからインターネットにバトンを渡した。
4月
14歳
14歳で職業を選択するのは早すぎるだろうか?スイスでは自分の職業人生について、若いうちに大きな決断をしなければならない。
5月
125万人
毎日約125万人がスイス連邦鉄道を通勤に利用する。しかし、みんなが乗車マナーをわきまえているわけではない。あなたはどうですか?
Icky or fine? Read what other train travellers think about bare feet on seats in… “How to behave on a Swiss train” – https://t.co/xpwDUGXPSl外部リンク #traintravel外部リンク @Interrail外部リンク @Eurail外部リンク pic.twitter.com/zzQBBxp9Y4外部リンク
— Susan Misicka (@SMisicka) July 31, 2019外部リンク
(列車の座席に足をのせるのは、マナー違反?)
6月
14日
この日、スイス全国で何十万人もの女性が、男性との対等な待遇や条件を要求してストライキを行った。スト決行にこの日が選ばれたのは偶然ではない。1991年6月14日、約50万人の女性がスイス初の「女性ストライキ」を敢行した。スイスにおける男女間の格差は今も大きい。
7月
7千人
レマン湖畔の町ヴヴェイで20~25年に一度開催される伝統のワイン生産者の祭り、フェット・デ・ヴィニュロン。その準備は並大抵のことではない。毎日上演される2時間のショーには、7千人を超える地元の俳優、歌手、ミュージシャンが出演する。そのほとんどがボランティアだ。
8月
2割
スイスの貧困率はここ5年で約2割増加した。swissinfo.chの記者が生活保護受給ラインの貧乏生活を1カ月間疑似体験し、レポートした。swissinfo.chで今年最も読まれた人気記事の1つだ。
9月
955件
スイスはイノベーション大国になった。スイスの昨年の人口100万人当たりの特許出願件数は955件。ドイツの332件や米国の132件を大きく上回った。スイス製であることを象徴するまでに成長したスイス人の発明品のいくつかを写真ギャラリーで紹介する。
10月
21万3千フラン
スイス人天文学者のミシェル・マイヨール氏とディディエ・ケロー氏は、カナダ系米国人で宇宙論研究者のジェームズ・ピーブルス氏とともに、宇宙の謎の解明に貢献した功績が評価され、ノーベル物理学賞を受賞した。マイヨール氏とケロー氏はそれぞれ賞金約21万3千フラン(約2330万円)を受け取る。両氏は1995年、太陽系外惑星を世界で初めて発見したと発表した。ケロー氏は、swissinfo.chが配信した動画の中で、これまでに解明されてきたことと、将来明らかになるかもしれないことを解説する。
11月
50万フラン
愛情に値段はつけられないが…スイスで子供2人を成人年齢の18歳まで養育するためには最低でも50万フラン(約5480万円)必要だ。
12月
220人
「サミクラウス」の名で知られるスイスのサンタクロースは、よりサンタクロースらしくいられるように毎年、ブラッシュアップセミナーに参加する。サンタ養成コースを主催するのは、220人のボランティアが集まるチューリヒ市聖ニコラウス協会だ。
(英語からの翻訳。江藤真理)
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