The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

チューリヒとジュネーブ、「住みやすさ」でランクアップ

Zurich
チューリヒのシプフェ地区。背景にはリマト川とグロスミュンスターが見える © Keystone / Gaetan Bally

英誌エコノミスト調査部門(EIU)が23日発表した「住みやすい都市ランキング」2022で、スイスのチューリヒが3位、ジュネーブが6位にラインクインした。

チューリヒは、前年の7位から順位を上げ、カナダのカルガリーと3位タイだった。ジュネーブも8位から6位に浮上した。

首位に立ったのはオーストリアの首都ウィーン。昨年の王者オークランド(ニュージーランド)は、新型コロナウイルスの流行に伴う諸制限により、34位に落ちた。

上位10都市のうち6都市を欧州が占めた。デンマークの首都コペンハーゲンが2位、ドイツのフランクフルトが7位、オランダのアムステルダムが9位に入った。

カナダの都市も好成績で、バンクーバーが5位、トロントが8位に入った。日本の大阪とオーストラリアのメルボルンが10位タイだった。

安定、医療、文化

EIUの同ランキング外部リンクは30以上の項目に基づき、世界172都市(昨年の140都市から増加)の生活状況を評価した。評価項目は安定、ヘルスケア、文化と環境、教育とインフラストラクチャーの5つのカテゴリに分けられる。

ウィーンが世界で最も住みやすい都市に選ばれた理由について、EIUは「安定と優れたインフラは住民にとって大きな魅力だ。医療体制や文化・エンターテインメントに触れる機会が豊富でもある」と説明した。

チューリヒとジュネーブはともに医療体制で最高点を獲得。安定性とインフラでも高順位を付けた。

ランキングでは最富裕国の中規模都市が高く評価される傾向がみられる。

EIUは「上位10の都市は、コロナ規制がほとんどない。ショップやレストラン、美術館が学校と同様に再開し、コロナによる入院が減少したため、医療資源・サービスに対する負荷が減り、ほとんどの状況でマスクを着用する必要さえなくなっている」と総括した。

英語からの翻訳:ムートゥ朋子

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

作家のアドルフ・ムシュク氏

おすすめの記事

知日スイス人作家のアドルフ・ムシュクさん、欧州政治文化賞を受賞

このコンテンツが公開されたのは、 ハンス・リンギエ財団は9日チューリヒ在住の作家アドルフ・ムシュグさん(91)に欧州政治文化賞と賞金5万ユーロ(約860万円)を授与した。同賞がスイス人に授与されるのは初めて。

もっと読む 知日スイス人作家のアドルフ・ムシュクさん、欧州政治文化賞を受賞
詐欺を警告するPC画面

おすすめの記事

スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決

このコンテンツが公開されたのは、 スイス銀行を狙った口座乗っ取り事件で、英国で刑事告訴されていた英国人学生(21)に禁固7年の有罪判決が言い渡された。スイス連邦検察庁によると、学生はスイスの銀行顧客から約240万フラン(約4億4000万円)を騙し取った。

もっと読む スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決
オリーブの木

おすすめの記事

温暖化でスイスがオリーブの名産地に?

このコンテンツが公開されたのは、 スイス西部のフランス語圏は温暖化によりオリーブの木を育てやすくなっている。生産者らは2026年には栽培本数が2万本に倍増し、南部のイタリア語圏ティチーノ州を追い抜くと見込む。

もっと読む 温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
山肌に描かれた巨大な絵

おすすめの記事

アルプスに新しい巨大地上絵が登場

このコンテンツが公開されたのは、 世界各地で巨大な地上絵を描くアーティストのSAYPE(セイプ)さんが、スイス南部ヴォー州のアルプス山頂に新作を完成させた。

もっと読む アルプスに新しい巨大地上絵が登場
原発

おすすめの記事

スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず

このコンテンツが公開されたのは、 スイス北部デニケン(ソロトゥルン州)のゲスゲン原子力発電所が2カ月近く、発電を停止している。給水配管システムに過負荷がかかっている可能性があり、安全性が証明されるまで発電を再開できていない。

もっと読む スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず
セメンヤ

おすすめの記事

欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」

このコンテンツが公開されたのは、 欧州人権裁判所(ECHR)大法廷は10日、スイスが女子陸上五輪金メダリストのキャスター・セメンヤさん(南アフリカ)の権利を侵害したとする2023年の判決を支持した。

もっと読む 欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」
スイス公共放送協会

おすすめの記事

スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。

もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部