過去数年間は相次いで起こったテロの影響で、英国のマンチェスターやフランスのパリなどをはじめとする多くの主要都市の安全性が揺らいでいた。写真は2017年4月にパリでテロ事件が発生したときのもの
Keystone
世界の住みやすい都市ランキング2018年で、スイスはチューリヒが11位、ジュネーブは14位にランクインした。日本は大阪が3位、東京が7位だった。
このコンテンツが公開されたのは、
英誌エコノミスト調査部門(EIU)外部リンクは13日、住みやすい都市ランキング2018年版を発表。前年と比べ、チューリヒは15位から11位、ジュネーブは18位から14位へと順位を上げた。全体のランキングでは10位圏外だったが、ヨーロッパ諸国のみを対象にしたランキングでは10位以内に入った。
過去7年にわたり1位を維持してきたオーストラリアのメルボルンは2位に順位を下げ、オーストリアのウィーンが初めて首位に立った。欧州から上位10位にランクインしたのはデンマークのコペンハーゲンのみだった。
最も住みにくい都市とされたのは、最下位から順にシリアのダマスカス、バングラデシュのダッカ、ナイジェリアのラゴスだった。
住みやすい都市ランキングはEIUが毎年発表する国際調査。調査は世界140都市について、インフラ、治安、教育、健康医療、文化・環境の分野で点数化し順位をつけた。国際平均は前年に続き、およそ1パーセント上昇。半数近い都市で住みやすさが改善した。
特に改善があった分野は治安で、ポイントが2.5%上昇した。EIUは、過去数年間に相次いで起こったテロの影響で、英国のマンチェスターやフランスのパリなどをはじめとする多くの主要都市の安全性が揺らいでいたが、治安が回復し、「正常化」しているとした。ただ、西ヨーロッパ諸国の安全性は変わらず低い。
(英語からの翻訳・大野瑠衣子)
おすすめの記事
スイス政府、相互関税で米国との協議継続を表明
このコンテンツが公開されたのは、
米国がスイスに課す39%の「相互関税」をめぐり、スイス政府は4日、米国との協議を続け「より魅力的な提案をする」と表明した。
もっと読む スイス政府、相互関税で米国との協議継続を表明
おすすめの記事
トランプ政権、スイスに39%の相互関税を発表
このコンテンツが公開されたのは、
米国はスイスに課す相互関税率を39%と発表。スイス政府は「大変遺憾に思う」と表明した。
もっと読む トランプ政権、スイスに39%の相互関税を発表
おすすめの記事
スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決
このコンテンツが公開されたのは、
スイス銀行を狙った口座乗っ取り事件で、英国で刑事告訴されていた英国人学生(21)に禁固7年の有罪判決が言い渡された。スイス連邦検察庁によると、学生はスイスの銀行顧客から約240万フラン(約4億4000万円)を騙し取った。
もっと読む スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決
おすすめの記事
温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部のフランス語圏は温暖化によりオリーブの木を育てやすくなっている。生産者らは2026年には栽培本数が2万本に倍増し、南部のイタリア語圏ティチーノ州を追い抜くと見込む。
もっと読む 温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
おすすめの記事
アルプスに新しい巨大地上絵が登場
このコンテンツが公開されたのは、
世界各地で巨大な地上絵を描くアーティストのSAYPE(セイプ)さんが、スイス南部ヴォー州のアルプス山頂に新作を完成させた。
もっと読む アルプスに新しい巨大地上絵が登場
おすすめの記事
スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず
このコンテンツが公開されたのは、
スイス北部デニケン(ソロトゥルン州)のゲスゲン原子力発電所が2カ月近く、発電を停止している。給水配管システムに過負荷がかかっている可能性があり、安全性が証明されるまで発電を再開できていない。
もっと読む スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず
おすすめの記事
欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」
このコンテンツが公開されたのは、
欧州人権裁判所(ECHR)大法廷は10日、スイスが女子陸上五輪金メダリストのキャスター・セメンヤさん(南アフリカ)の権利を侵害したとする2023年の判決を支持した。
もっと読む 欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」
おすすめの記事
スイスの抗生物質開発企業、塩野義と研究・ライセンス契約を締結
このコンテンツが公開されたのは、
抗生物質の開発に特化するスイスの新興バイオ企業ビオヴェルシス(BioVersys)は2日、日本の塩野義製薬と共同研究・独占ライセンス契約を結んだと発表した。
もっと読む スイスの抗生物質開発企業、塩野義と研究・ライセンス契約を締結
おすすめの記事
スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
このコンテンツが公開されたのは、
スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。
もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
おすすめの記事
スターリンクの衛星アンテナ設置に反対運動 スイス南部
このコンテンツが公開されたのは、
米宇宙企業SpaceX(スペースX)が運営する通信衛星「Starlink(スターリンク)」のアンテナ40基をスイス南部の村に設置する計画に対し、反対する声が上がっている。
もっと読む スターリンクの衛星アンテナ設置に反対運動 スイス南部
続きを読む
おすすめの記事
「外国人にとって住みやすい街」スイスならバーゼルとツーク
このコンテンツが公開されたのは、
バーゼル、ツーク、ローザンヌに住む外国人が非常に質の高い生活を送っている一方で、チューリヒやベルンの外国人はスイス社会に馴染むのに苦労している。また、ジュネーブでの家探しは外国人にとっては悪夢だという。
もっと読む 「外国人にとって住みやすい街」スイスならバーゼルとツーク
おすすめの記事
170年前ベルンがスイスの首都に選ばれた理由
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの首都がベルンだと知って驚く外国人は少なくない。経済都市チューリヒや国際都市ジュネーブだったなら誰もが納得しただろう。だが170年前にベルンが首都に選ばれたのはまさにそれが理由で、権力の一極集中を避ける狙いがあった。
もっと読む 170年前ベルンがスイスの首都に選ばれた理由
おすすめの記事
スイスは外国人に不親切?
このコンテンツが公開されたのは、
世界最大規模の外国人居住者支援ネットワーク「InterNations外部リンク」が先月29日、1万4千人を対象に行った調査「外国人居住者の目から見た世界外部リンク」の結果を公表した。インターネット上で行われたこの調査で…
もっと読む スイスは外国人に不親切?
おすすめの記事
スイスに住む外国人、安全面は評価するも地元民に不満
このコンテンツが公開されたのは、
「世界最大の外国人ネットワーク」と称するインターネーションズが6日、外国人が住みたい国の人気ランキング「エクスパット・インサイダー」2017年版を発表した。外国人にとっての天国とは、安全レベルはスイス並み、レジャーの選択肢は南アフリカ並み、教師はフィンランド人、隣人はメキシコ人。逆に外国人にとっての地獄とは、安全レベルは南アフリカ並み、レジャーの選択肢はフィンランド並み、教師はメキシコ人、隣人はスイス人だ。
もっと読む スイスに住む外国人、安全面は評価するも地元民に不満
おすすめの記事
スイスは、海外駐在員にとって本当に最高の国か?
このコンテンツが公開されたのは、
HSBCグループが自社の海外駐在員を対象に、駐在地について行った調査を信頼するとすれば、カイロで働くマネージャーたちはチューリヒかシンガポールで働きたいと夢見ているのだろう。しかし、同調査で世界一に選ばれたスイスで働くとは、現実にはどういうことなのだろうか?
もっと読む スイスは、海外駐在員にとって本当に最高の国か?
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。