グラウビュンデン州ボンド村は2017年8月、大規模な土砂災害に見舞われた
Keystone
スイス南東部のグラウビュンデン州ボンド村を襲った大規模な土砂崩れから23日で1年を迎える。土砂崩れに巻き込まれて行方不明になった8人はまだ見つかっていない。
このコンテンツが公開されたのは、
地元関係機関が7月末、8人の捜索活動を行ったが、遺体の発見にはつながらなかった。8人はドイツ、オーストリア、スイス人のハイキング客で、土砂崩れ発生時はボンド村上方のボンダスカ谷にいて巻き込まれたとみられる。
>>ボンド村の土砂崩れはなぜ起きた?
過去100年で最大規模となった土砂崩れは昨年8月23日、チェンガロ山で発生。約310万立方メートルの土砂がボンダスカ谷、さらには下流のボンド村を襲った。この山では2012年にも大規模な土砂災害が起き、その後警報が設置されていた。
今月13日、グラウビュンデン州スタンパで記者会見したギー・パルムラン国防相は国、州、地元自治体機関が協力して救助・復興活動に当たったことに触れ、スイス軍や伝統的な連帯意識の模範を改めて示す好例になったと語った。
グラウビュンデン州政府は、観光客や住民に土砂崩れの危険を知らせるチェンガロ山の警報システムを強化したと述べた。また岩の移動が新たに観測されたとして注意を呼びかけた。
現地のハイキング道は閉鎖されたままになっている。
おすすめの記事
スイスの抗生物質開発企業、塩野義と研究・ライセンス契約を締結
このコンテンツが公開されたのは、
抗生物質の開発に特化するスイスの新興バイオ企業ビオヴェルシス(BioVersys)は2日、日本の塩野義製薬と共同研究・独占ライセンス契約を結んだと発表した。
もっと読む スイスの抗生物質開発企業、塩野義と研究・ライセンス契約を締結
おすすめの記事
スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
このコンテンツが公開されたのは、
スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。
もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
おすすめの記事
スターリンクの衛星アンテナ設置に反対運動 スイス南部
このコンテンツが公開されたのは、
米宇宙企業SpaceX(スペースX)が運営する通信衛星「Starlink(スターリンク)」のアンテナ40基をスイス南部の村に設置する計画に対し、反対する声が上がっている。
もっと読む スターリンクの衛星アンテナ設置に反対運動 スイス南部
おすすめの記事
スイスでは現金のチップが主流
このコンテンツが公開されたのは、
スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。
もっと読む スイスでは現金のチップが主流
おすすめの記事
プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。
もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
おすすめの記事
スイス国立銀行、政策金利ゼロに引き下げ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国立銀行(中銀、SNB)は19日、政策金利を0.25%引き下げて0%にすると発表した。
もっと読む スイス国立銀行、政策金利ゼロに引き下げ
おすすめの記事
欧州外相、ジュネーブでイラン外相と核協議へ
このコンテンツが公開されたのは、
メディア報道によると、ドイツ、フランス、英国の外相は20日、スイス・ジュネーブでイラン外相と核協議を行う見通しだ。
もっと読む 欧州外相、ジュネーブでイラン外相と核協議へ
おすすめの記事
スイス議会、超富裕層への相続税案を否決 対案なく国民投票へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス上院は17日、超富裕層の相続に相続税を課し環境保護の財源にする案を否決した。
もっと読む スイス議会、超富裕層への相続税案を否決 対案なく国民投票へ
おすすめの記事
見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦鉄道(SBB)は17 日、目に見えない障がいを持つ乗客を対象としたヘルプマークの配布を試験的に開始した。外見からは分からなくても支援・配慮を必要としている人への理解を深めることを目的としている。
もっと読む 見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道
おすすめの記事
ユーロスター、スイスと英国結ぶ直通列車運行へ
このコンテンツが公開されたのは、
英国と大陸欧州をつなぐ高速鉄道ユーロスターは、スイス・ジュネーブとロンドンを結ぶ初の直通列車の運行を計画している。
もっと読む ユーロスター、スイスと英国結ぶ直通列車運行へ
続きを読む
おすすめの記事
ボンド村の避難者、2ヶ月ぶりの帰宅喜ぶ
このコンテンツが公開されたのは、
百人以上が避難生活を送ることになったスイス南東部グラウビュンデン州ボンド村の土砂崩れから約2ヶ月。週末14日に65人の第一陣が帰宅した。帰宅した人々は村の広場に集まってワインで祝い、抱き合って喜んだ。
もっと読む ボンド村の避難者、2ヶ月ぶりの帰宅喜ぶ
おすすめの記事
過去最大規模の土砂崩れに襲われたボンド村、住民の帰還始まる
このコンテンツが公開されたのは、
8月下旬にスイス国内で最大規模の土砂崩れ被害に見舞われたスイス南東部グラウビュンデン州のボンド村で、避難を続けていた住民140人のうち約80人が今月、自宅に戻れることになった。地元当局が発表した。村の大部分の地域で、電気や水道などのライフラインも近く復旧する見通し。残りの60人については危険な地域に自宅があるため、11月中旬までは避難生活を余儀なくされるという。
もっと読む 過去最大規模の土砂崩れに襲われたボンド村、住民の帰還始まる
おすすめの記事
グラウビュンデン州でまた土砂崩れ
このコンテンツが公開されたのは、
被害が出たのは、ボンド村と谷続きで、さらに下流にあるスピノ村。岩や泥が住宅を襲った。住民数人が避難し、2人がヘリコプターで救助された。土砂崩れで停電が発生しているほか、周辺の道路が通行止めになっている。 この地域で土砂崩…
もっと読む グラウビュンデン州でまた土砂崩れ
おすすめの記事
地盤の緩い登山道 スイスの山での安全対策は
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの登山道のネットワークは合計すると6万5千キロメートルにもなる。登山道は「できる限り危険がない状態に保つ」よう政府に求められている。なるべく災害リスクの高い場所を避けるように登山ルートは設定されているが、登山道の…
もっと読む 地盤の緩い登山道 スイスの山での安全対策は
おすすめの記事
スイス、豪雨による被害 続出
このコンテンツが公開されたのは、
ここ数日間続いた豪雨で、スイスの北西部、中部、北部では、地下室の浸水や洪水、土砂崩れなどの被害が続出している。
もっと読む スイス、豪雨による被害 続出
おすすめの記事
行方不明の8人「生存は絶望的」
このコンテンツが公開されたのは、
地元警察の発表などによると土砂崩れは23日午前9時半ごろ、同州のチェンガロ山(Piz Cengalo)で発生。約400万立方メートルの土砂がボンダスカ谷(Val Bondasca)に流れ込み、下流のボンド村(Bondo)…
もっと読む 行方不明の8人「生存は絶望的」
おすすめの記事
スイス南東部で大規模な土砂崩れ、8人が行方不明
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南東部のグラウビュンデン州で23日、大規模な土砂崩れが発生し、スイス人、ドイツ人、オーストリア人ら計8人が行方不明になった。地元警察が24日午後、発表した。 土砂崩れが起きたのは、ボンドと呼ばれる村。発生前の警報で…
もっと読む スイス南東部で大規模な土砂崩れ、8人が行方不明
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。