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スイスで全国的に気温が上昇し、猛暑への警戒が強まっている。11日にはスイス西部と南部ティチーノ州の一部地域に対し、熱中症など健康被害を受けるリスクが大きい「危険度3」の警報が発令された。
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気象台は、気温や湿度などから算出した高温指標に基づいて「危険度1~5外部リンク」の警報を発する。「危険度3」は1日の平均気温が25℃を超える日が3日以上続く可能性が高い場合に出される。
スイス連邦政府の「自然災害ポータル外部リンク」は「危険度3」にレマン湖地方、ヴァレー(ヴァリス)州シエール以南、三湖地方(ビール湖、モラ/ムルテン湖、ヌーシャテル湖が点在するエリア)、フリブール州ブロイエ地方、ティチーノ州(週前半のみ)を指定した。
スイス気象台(メテオ・スイス)によると、標高800メートル以下の被災地域では、17日夜までに最高気温が32℃~37℃、湿度が35%~50%になる見通し。夜間の最低気温は17℃~23℃と予想される。
スイスのその他の地域では警報は出されていないか、中程度の危険度にとどまっている。しかし、スイス南西部から北東部にかけて広がるミッテルラント地方では気温が35℃まで上昇する可能性がある。民間気象情報サービス「メテオ・ニュース」によると、13日も35℃以上の猛暑日が予想され、ジュネーブでは37℃にまで達する見込み。
森林火災の危険性が高いヴァレー州
同時に、ヴァレー州の一部では山火事の危険性が高まっている。フィスプ渓谷、シンプロン北部、レッチュベルク南斜面では、連邦政府は森林火災リスクの最高レベルとなる「危険度5」を宣言した。
自然災害ポータルによると、「危険度5」は、高気温環境下における火災発生、広範囲に及ぶ冠火、または飛び火の危険性がある。火災はいつでも発生する可能性があり、急速に燃え広がりやすいことから、政府は焚火など屋外での火の使用を控えるよう呼び掛けている。
「危険度4」にはヴァレー州のジッテン、ニコライ、ビン、サースが、同州のその他の地域は「危険度3」に指定された。アールガウ、バーゼル、ベルン、ゾロトゥルン、ルツェルン、チューリッヒ州の一部なども「危険度3」で、森林火災の危険性は他の州にも高まっている。
▼今後数十年間のスイスにおける気候関連リスクのトップ 3
英語からの翻訳:大野瑠衣子
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