
ロカルノ映画祭、三宅唱監督「旅と日々」に金豹賞

5~16日にスイス南部で開催されたロカルノ国際映画祭で、三宅唱監督の「旅と日々」が最高賞にあたる金豹賞を受賞した。

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脚本家・三宅唱監督の映画は、漫画家・つげ義春氏の漫画を原作とした2つの独立したプロットで構成されている。第1部では、夏の海辺で渚と夏男の官能的な出会いが描かれる。
第2部は観客を雪深い冬の村にいざなう。脚本家の李は、民宿を営むべん造に出会う。一つ目の出会いが静謐で官能的であるのに対し、二つ目の出会いは李に自分の人生を振り返るよう促す。
金豹賞を受賞した「旅と日々」外部リンクは、第78回ロカルノ映画祭の国際コンペティション部門に出品された他の17作品を抑えての受賞となった。最優秀監督賞は、イラク・フランス領国籍のアッバス・ファデル監督が戦争中と戦争後のレバノン南部の日常生活を描いた「Tales of the Wounded Land(仮訳:傷ついた土地の物語)」に贈られた。
「White Snail」はダブル受賞
最優秀演技賞は、映画「God Will Not Help(神は助けてくれない)」のマヌエラ・マルテッリ(チリ)とアナ・マリヤ・ヴェセルチッチ(クロアチア)、オーストリアとドイツの合作映画「White Snail(白いカタツムリ)」のマリヤ・インブロとミハイル・センコフ(ともにベラルーシ)に贈られた。「White Snail」は審査員特別賞も受賞した。
「White Snail」では、マリヤ・インブロがモデルになることを夢見ながら自殺願望のある若いベラルーシ人女性、マーシャを演じた。入院中、マーシャは死体安置所で働く男性ミーシャ(ミハイル・センコフ)に出会う。

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死に近いミーシャの仕事はマーシャを魅了する。悲しみのベールに覆われた辺境の2人は、やがて愛し合うようになる。
スイス映画も活躍
国際コンペティション部門に出品された2本のスイスの共同製作作品は、他の部門でも表彰された。ヌーシャテルの監督ファブリス・アラーニョの「Le Lac(湖)」は、エキュメニカル審査員賞の特別賞を受賞した。巨匠ジャン・リュック・ゴダールの右腕と呼ばれたアラーニョ氏の初監督作品は、クロチルド・クローとスイス人ヨットマン、ベルナール・スタムのコンビがレマン湖で数日間にわたるレースを繰り広げる。
同作品はジュニア審査員賞でも1位を獲得し、ヴァレンティーナ&ニコル・ベルターニ監督の「Les moustiques(蚊)」は、国際コンペティション部門2番目のスイス映画として特別賞を受賞した。
現在映画家部門では、チューリヒ出身のジャクリーヌ・ズント監督の長編初監督作品「Don’t Let The Sun(太陽を許すな)」に出演したジョージア人俳優レヴァン・ゲルバキアニに最優秀演技賞が贈られた。
英語からのDeepL翻訳:ムートゥ朋子
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