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サベナ航空従業員ストで欧州便80キャンセル

ベルギー国営航空サベナ航空の職員は8日、会社側が会社再建計画に関する話し合いを拒否したことに反発、ストライキに突入し欧州便80以上が欠航となった。

スイスエアが株の半分を保有するサベナ航空のスポークスマンによると、8日朝から職員らがストに突入しフライトはキャンセルされたため、会社側は乗客を他の航空会社の便に振り替えた。

ベルギーの労組、キリスト教民主連合のスポークスマンによると、サベナ航空の職員約6000人は経営陣が9日に予定されていた再建計画に関する話し合いを拒否したことに反発し、ストライキに突入した。7日にベルギーの新聞がリークした再建計画によると、サベナ航空は従業員2000人削減、路線縮小、航空機売却などを計画しているという。

スイスエアはサベナ航空の株49.5%を保有ししていたが、今年1月持ち株率を85%に増やすコントラクトを交わした。が、自らも赤字経営に陥っているスイスエア・グループは持ち株率増加を果たさなかったため、ベルギー政府とサベナから契約違反で告訴され、ベルギー政府はスイスエア・グループに対し今後2年間サベナ航空に8億スイスフラン出資するよう要請、また5億3、600万スイスフランの損害賠償を請求した。が、先月、サベナ航空に6億5、000万スイスフランの合同出資をすることでベルギー政府と合意、出資額の60%をスイスエアが分担することで、持ち株率増加を免れた。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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