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スイス国連加盟をジュネーブ大歓迎

国連欧州本部(ジュネーブ)で祝杯を上げるノルドマン・スイス国連大使 Keystone

国民投票でスイスの国連加盟が承認され、ジュネーブの国連欧州本部、州・市政府幹部は歓喜の声を上げている。これで国連欧州本部が国連非加盟国スイスのジュネーブにあるという不条理に終止符がうたれる。

このコンテンツは 2002/03/04 02:20

ジュネーブの国連欧州本部で3日、着任したばかりのSergei Ordzhonikize欧州本部長は「これで国連は真に普遍的なものとなった。スイスは国連が支持する価値観である平和、民主主義、人権・環境保護、開発援助の好例だ。」とスイスの加盟に歓迎の意を表明した。スイスの中でも伝統的に最も開放的な州とされるジュネーブは、今回の国民投票でも加盟賛成が67%と最多だった。ジュネーブ州・市政府幹部と国連欧州本部役員ならびに各国の外交官等は、投票前から「加盟拒否は国際社会への傲慢で侮辱的な意思表示と受け止める」と表明していた。もし、投票の結果国連加盟が否決されていたら、連邦政府およびジュネーブ州・市当局にとってジュネーブへの国際会議招致が今後は著しく困難となっただろう。

スイスの国連加盟は、国連の「政治機関」であるニューヨーク本部でのスイスの役割に多大な影響を及ぼすことになり、スイスとジュネーブの国連欧州本部の関係の正常化が行われると、国連欧州本部のフランソワ・ノルドマン・スイス国連大使はいう。また、他の国連機関がジュネーブに本部を移す可能性もあり、現在でも州の労働人口の10%を雇用する「ジュネーブ国際機関」がさらにその経済効力を増すとの期待もある。

昨年ジュネーブは約9000の国際会議を開催したが、その数はニューヨークの2倍にあたる。国連は、ジュネーブは持続的開発から保健衛生、貿易、知的所有権まで広範な問題で各国政府にアドバイスする「ノウハウ・シェアリング」センターだとしている。

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